Oracle® Solaris 11.2 ソフトウェアの追加と更新

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更新: 2014 年 7 月
 
 

メディエーション内の参加者の識別

イメージ内のすべてのメディエーション対象リンクの優先バージョンを表示するには、pkg mediator コマンドを使用します。

次の出力で、MEDIATOR は、同じ優先リンクパスを共有するリンクのセットの名前です。VER. SRC. および IMPL. SRC. は、優先バージョンが、システムによって選択されたか、割り当て済みの優先度に応じて選択されたか (vendor または site)、管理者によって設定されたか (local) を表示します。VERSION は、選択されたメディエーション参加者のバージョンで、リンクが表すソフトウェアのバージョンに類似しているはずです。VERSION はパッケージ開発者によって設定されます。IMPLEMENTATION は、バージョンストリングに加えて、あるいはバージョンストリングの代わりにパッケージ開発者によって設定できるストリングです。

$ pkg mediator
MEDIATOR    VER. SRC. VERSION IMPL. SRC. IMPLEMENTATION
gcc-runtime system    4.7     system
java        system    1.7     system
php         system    5.2     system
python      vendor    2.6     vendor
ruby        system    1.9     system

-a オプションは、すべてのメディエーション参加者を表します。異なる優先バージョンを選択する場合、このオプションを使用して、選択内容を表示します。次の例は、java メディエーションのすべての参加者を示しています。system キーワードは、このメディエーションの優先バージョンがパッケージの優先設定で指定されておらず、管理者によって設定されなかったことを示します。パッケージシステムは、高い VERSION 値を持つバージョンを優先バージョンとして選択しました。

$ pkg mediator -a java
MEDIATOR    VER. SRC. VERSION IMPL. SRC. IMPLEMENTATION
java        system    1.7     system
java        system    1.6     system

次の出力では、2 つの異なるバージョンの Java Runtime Environment がこのイメージにインストールされ、バージョン 1.7.0_51 が現在選択されている優先バージョンであることを確認できます。

$ pkg list -s '*jre*'
NAME (PUBLISHER)        SUMMARY
runtime/java/jre-6      Java(TM) Platform Standard Edition Runtime Environment (1.6.0_71-b12)
runtime/java/jre-7      Java Platform Standard Edition Runtime Environment (1.7.0_51-b13)
$ java -version
java version "1.7.0_51"
Java(TM) SE Runtime Environment (build 1.7.0_51-b13)
Java HotSpot(TM) Server VM (build 24.51-b03, mixed mode)

jre-6 パッケージと jre-7 パッケージの両方に、パスが /usr/bin/java であるシンボリックリンクが定義されています。jre-6 パッケージでは、リンクのターゲットは jdk1.6.0 です。jre-7 パッケージでは、リンクのターゲットは jdk1.7.0 です。上記の pkg mediator コマンドおよび java -version コマンドによって、現在の優先バージョンはバージョン 1.7 で、/usr/bin/java リンクのターゲットであることが表示されています。