Oracle® Solaris 11.2 ソフトウェアの追加と更新

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更新: 2014 年 7 月
 
 

バリアント値およびファセット値の例

ほとんどのバリアントは任意の数の値を設定できます。たとえば、arch バリアントには、i386sparcppcarm、またはディストリビューションでサポートされているどんなアーキテクチャーでも設定できます。(Oracle Solaris では i386sparc のみが使用されます。)例外は debug バリアントです。debug バリアントには、true または false のみを設定でき、ほかの値では動作が不確定になります。file アクションに非デバッグバージョンとデバッグバージョンの両方がある場合、次の例に示すように、両方のバージョンに該当する debug バリアントが明示的に設定されている必要があります。

file group=sys mode=0644 overlay=allow owner=root \
  path=etc/motd pkg.csize=115 pkg.size=103 preserve=true \
  variant.debug.osnet=true

file group=sys mode=0644 overlay=allow owner=root \
  path=etc/motd pkg.csize=68 pkg.size=48 preserve=true \
  variant.debug.osnet=false 

Oracle Solaris では、次のバリアントタグが一般に使用されます。

バリアント名
使用可能な値
variant.arch
sparci386
variant.opensolaris.zone
globalnonglobal
variant.debug.*
truefalse

ファセットはブール型です。それらには true (有効) または false (無効) のみ設定できます。デフォルトで、イメージ内のすべてのファセットは、true に設定されていると見なされます。アクションのファセットタグの値には true のみを指定すべきであり、それ以外の値では動作が不確定になります。

イメージに設定されるファセットは、doc.man などの完全なファセットか、locale.* などのパターンになります。この柔軟性は、ファセット名前空間の一部を無効にし、その中の個々のファセットのみを有効にする場合に役立ちます。たとえば、次の例に示すように、すべてのロケールを無効にしてから、1 つか 2 つの特定のロケールのみを有効にすることができます。

$ pkg change-facet 'locale.*=false'
[output about packages being updated]
$ pkg change-facet locale.en_US=true
[output about packages being updated]

次のリストに、Oracle Solaris で使用される小さなファセットタグの例を示します。

facet.devel             facet.doc
facet.doc.html          facet.doc.info
facet.doc.man           facet.doc.pdf
facet.locale.de         facet.locale.en_GB
facet.locale.en_US      facet.locale.fr
facet.locale.ja_JP      facet.locale.zh_CN