Oracle® X4 シリーズサーバー管理ガイド

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更新: 2014 年 4 月
 
 

UEFI ブートモードで iSCSI 仮想ドライブプロパティーを変更する (BIOS)

image:BIOS のアイコン

UEFI ブートモードを使用するように構成されたシステムで、iSCSI BIOS 設定ユーティリティーの画面を使用して iSCSI 仮想ドライブを構成するには、このタスクを使用します。

iSCSI 仮想ドライブは、ローカルサーバーホストオペレーティングシステムとして機能する、外部サーバーに搭載されたサポート対象オペレーティングシステムを実行するために主に使用されます。

iSCSI 仮想ドライブは、UEFI BIOS 設定ユーティリティーの iSCSI 画面で構成する必要があります。

始める前に

  • iSCSI 動作理論と iSCSI サーバーの設定手順を理解しておいてください。

  • オペレーティングシステムのドキュメントを参照して、iSCSI ターゲットをクライアントでマウントできることを検証してください。

  • サポート対象のオペレーティングシステムで実行している外部 iSCSI サーバーにアクセスする必要があります。

  • サーバーは、Legacy ブートモードではなく UEFI ブートモードである必要があります。UEFI または Legacy ブートモード (BIOS) を選択するを参照してください。

  • iSCSI ターゲットパラメータを指定する必要があります。次の表に例を示します。

    項目
    ターゲット名
    iqn.1988-12.com.oracle:platform-target
    iSCSI イニシエータ名
    iqn.1988-12.com.oracle:0010E02E458F

    注 -  iSCSI では、イニシエータおよびターゲットの名前は iSCSI 修飾名 (iqn) 形式で指定する必要があります。

    論理ユニット番号
    LUN 0
    iSCSI サーバーの IP アドレス
    192.167.1.24 (IPv4)
    ポート番号
    3260
  1. BIOS 設定ユーティリティーにアクセスします。
    1. システムをブートします。

      ブートメッセージがコンソール画面をスクロールして表示されます。

    2. F2 キー (またはシリアル端末からは Ctrl + E) を連続して押します。

      BIOS 設定ユーティリティーのメイン画面が表示されます。

  2. BIOS 設定ユーティリティーのメニューで「Advanced」を選択します。

    注 -  Legacy ブートモードが有効になっていないことを確認します。

    制御可能なすべてのデバイスを記したリストが表示されます。


    image:この図は、デバイスが表示されている「UEFI Driver Control」メニューを示します。
  3. iSCSI 画面にアクセスするには、「UEFI iSCSI Configuration」を選択します。

    「UEFI Driver Control」画面が表示されます。

  4. iSCSI イニシエータ名を入力します。
    1. 「iSCSI Initiator Name」を選択します。

      「iSCSI Initiator Name」ダイアログボックスが表示されます。


      image:この図は、「UEFI Driver Control」メニューの iSCSI NIC ポート iSCSI イニシエータ名画面を示します。
    2. イニシエータ名は iSCSI 修飾名 (iqn) 形式で入力します。次に例を示します。

      iqn.1988-12.com.oracle:0010e02e458f

  5. 「Add an Attempt」を選択し、続いて次の手順を実行します。
    1. 最初の iSCSI NIC ポートの MAC アドレスを選択します。
      image:「UEFI iSCSI Add Attempt」画面の図。
  6. iSCSI ドライブに接続するには、たとえば次のように、適切な NIC ポートの MAC アドレスを選択します。

    0010e02e458f

    ポート構成画面が表示されます。


    image:この図は、「UEFI Driver Control」メニューの iSCSI 入力試行画面を示します。
  7. 次の値を設定します。
    1. 「iSCSI Mode」を「Enabled」に設定します。
    2. 「Internet Protocol」を「IPv4」に設定します。
    3. 「Connection Retry Count」を 1 に設定します。
    4. 必要に応じて、「Enable DHCP」の値を「Enabled」または「Disabled」に設定します。「Enabled」を推奨します。

      DHCP が有効な場合、イニシエータ IP アドレス、イニシエータサブネットマスク、ゲートウェイの設定は削除されます。

    5. DHCP を無効に設定した場合、次の手順を実行します。
      • イニシエータ IP アドレスを入力します。
      • イニシエータサブネットマスクを入力します。
      • ゲートウェイを入力します。

      注 -  同じサブネットを使用してください。
  8. ターゲット名を設定します。
    image:この図は、「UEFI target name」画面を示します。
    1. 「Target Name」を選択します。

      「Target Name」ダイアログボックスが表示されます。

    2. ターゲットの iSCSI 修飾名 (iqn) を入力します。次に例を示します。

      iqn.1988-12.com.oracle:platform-target

  9. iSCSI サーバーの IP アドレスを設定します。
    1. 「Target IP address」を選択します。

      「Target IP address」ダイアログボックスが表示されます。

    2. iSCSI サーバーのターゲット IP アドレスをドット区切りの 10 進表記で、たとえば次のように入力します。

      192.168.1.24.

  10. ターゲットポートを設定します。
    1. 「Target port」を選択します。
    2. iSCSI サーバーのターゲットポートを、たとえば次のように入力します。

      3260.


      注 -  ネットワークポートで iSCSI が有効にされると、そのポートで PXE は無効になります。
  11. 論理ユニット番号を設定します。
    1. 「Boot LUN」を選択します。

      「Boot LUN」ダイアログボックスが表示されます。

    2. 論理ユニット番号を入力します。例: 0
  12. 設定が iSCSI サーバーの iSCSI ターゲット情報と一致することを検証します。
    image:iSCSI 確認画面の図。
  13. 「Authentication Type」を「CHAP」または「None」に設定します。
  14. 変更を保存し、BIOS 設定ユーティリティーを終了します。
  15. サーバーを再起動します。
  16. BIOS による電源投入時自己診断 (POST) チェックポイントの実行中にプロンプトが表示されたら、F8 キー (シリアル接続からは Ctrl+P) を押します。

    「Please Select Boot Device」ダイアログボックスが表示されます。

  17. iSCSI ターゲットエントリがブートリストに表示されることを検証します。
  18. iSCSI ドライブにオペレーティングシステムをインストールする手順については、サポート対象のオペレーティングシステムのインストールドキュメントを参照してください。

関連項目