Oracle® X4 シリーズサーバー管理ガイド

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更新: 2014 年 4 月
 
 

Oracle Integrated Lights Out Manager (ILOM) の概要

Oracle Integrated Lights Out Manager (ILOM) は、サーバーやブレードシャーシに AC 電力が供給されたあとに動作し始める、埋め込み式のシステム管理ファームウェアです。

image:Oracle ILOM のサマリー画面の図

システムがスタンバイモードまたは全電源モードのときに、サポートされているユーザーインタフェースを使用すると、ローカルまたはリモートから Oracle ILOM にアクセスできます。

Oracle ILOM にはシステム管理を支援する広範な標準機能が用意されています。それらの機能の簡単なサマリーを次に示します。

機能
説明
システムの健全性ステータス
システム全体の健全性ステータスや合計問題数を表示したり、サブコンポーネントの健全性詳細にドリルダウンしたりします。
ハードウェアのインベントリやステータス
サーバーまたはブレードシャーシに関連付けられたハードウェアをひと目で識別できます。モデル番号、パーツ番号、ファームウェアバージョン、プライマリオペレーティングシステム、ネットワークアドレスなど、システムの詳細情報を収集します。
消費電力管理
サーバーまたはブレードシャーシの消費電力をモニターします。システムの電力使用の制御が容易になるように消費電力ポリシーを構成することを選択します。
障害管理とアラート通知。
システム上で発生したハードウェアエラーを特定します。問題のトラブルシューティングや解決を行うには、ログファイルに格納されたイベントメッセージを表示したり、ナレッジ記事に移動したりします。また、システムでのエラー発生時にその旨をユーザーやほかの関係者に知らせる電子メール通知を設定することを選択することもできます。
ホストサーバー管理アクション
サーバーを管理するために次のタイプのアクションを実行します。
  • 次のブートデバイスを選択します。

  • ホストの電源状態を管理します。

  • Oracle System Assistant を起動します。

  • サーバー識別ラベルを割り当てます。

  • 診断を構成します。

  • BIOS とサービスプロセッサ (SP) の構成のバックアップコピーを取ります。

  • バックアップされた構成プロパティーを復元します。

ホストサーバーリダイレクション用の KVMS コンソール
Oracle ILOM リモートコンソール (または Oracle ILOM リモートコンソールプラス) を起動し、ホストサーバーのオペレーティングシステムデスクトップや、キーボード、ビデオ、マウス、ストレージデバイス (KVMS) などの周辺デバイスを完全に制御できるようにします。
テキストベースのシリアルコンソール経由でホストサーバーへのコマンド行アクセスを取得します。
ファームウェアの更新
バグ修正や機能拡張を利用してシステム全体の品質やセキュリティーを改善するため、システム BIOS と Oracle ILOM で使用可能な最新のファームウェアイメージに更新します。
ラックマウントサーバーまたはブレードサーバーモジュールのサービスプロセッサ (SP) と BIOS のファームウェアを更新することを選択するか、あるいはブレードシャーシ内に取り付けられた 1 つ以上のアップグレード可能デバイスのファームウェア更新を実行することを選択します。
ユーザーインタフェースの選択肢
サポートされている次のいずれかの Oracle ILOM ユーザーインタフェースからシステムをリモート管理します。Web ブラウザインタフェース、コマンド行インタフェース (CLI)、SNMP インタフェース、IPMI インタフェース。
SP と CMM の構成済みの管理デフォルト
サーバーサービスプロセッサ (SP) およびシャーシモニタリングモジュール (CMM) 上の Oracle ILOM には、デフォルトプロパティーが事前に構成されています。Oracle ILOM に出荷時に設定されたデフォルトプロパティーを使用するか、あるいはデータセンターの配備要件に合わせてそれらを必要に応じて変更するかの選択を行います。
ネットワーク管理接続の選択肢
システムをはじめて設定する際には、サポートされている次のいずれかの方法を使って Oracle ILOM への物理ネットワーク管理接続を確立することを選択します。
  • サーバーまたはブレードシャーシ上に物理的に存在する専用ネットワーク管理ポート (NET MGT)

  • サーバーまたはブレードシャーシ上に物理的に存在する共有ネットワーク管理ポート (NET)

  • サーバーまたはブレードシャーシ上に物理的に存在するローカルシリアル管理ポート (SER MGT)

  • サーバーサービスプロセッサ (SP) とホストオペレーティングシステムクライアント間の内部的な専用 USB over LAN 管理リンク

役割に基づくユーザー管理アカウント
役割に基づくユーザーアカウントを使って、ユーザーの認証と、Oracle ILOM 機能へのユーザーアクセスの承認を行います。サーバーサービスプロセッサ (SP) またはシャーシモニタリングモジュール (CMM) 上で最大 10 個のローカルアカウントを作成して格納することを選択します。あるいは、追加のユーザーアカウントが使用できるように、集中管理された認証サービスを構成することを選択します。
コマンド行インタフェース (CLI) の埋め込みヘルプと Web インタフェースのページレベルヘルプ (Oracle ILOM 3.2.1 以降のみ)
Oracle ILOM 機能に関する質問に対する回答を得るには、コマンドや大部分のプロパティーに対する埋め込み CLI ヘルプにアクセスするか、Oracle ILOM の各 Web ページに関連付けられたヘルプページにアクセスします。
埋め込み CLI ヘルプを表示するには次のコマンドを発行します。show /help <target>。あるいは、Oracle ILOM 3.2.1 以降を含むシステムで Web ベースのヘルプにアクセスするには、各 Web ページ上にある「More details」リンクをクリックします。

標準機能

  • システムの健全性ステータス

    システム全体の健全性ステータスや合計問題数を表示したり、サブコンポーネントの健全性詳細にドリルダウンしたりします。

  • ハードウェアのインベントリやステータス

    サーバーまたはブレードシャーシに関連付けられたハードウェアをひと目で識別できます。モデル番号、パーツ番号、ファームウェアバージョン、プライマリオペレーティングシステム、ネットワークアドレスなど、システムの詳細情報を収集します。

  • 消費電力管理

    サーバーまたはブレードシャーシの消費電力をモニターします。システムの電力使用の制御が容易になるように消費電力ポリシーを構成することを選択します。

  • 障害管理とアラート通知。

    システム上で発生したハードウェアエラーを特定します。問題のトラブルシューティングや解決を行うには、ログファイルに格納されたイベントメッセージを表示したり、ナレッジ記事に移動したりします。また、システムでのエラー発生時にその旨をユーザーやほかの関係者に知らせる電子メール通知を設定することを選択することもできます。

  • ホストサーバー管理アクション

    次回のブートデバイスの選択、ホスト電源状態の管理、Oracle System Assistant (OSA) の起動、診断の構成、サーバー識別ラベルの割り当て、BIOS およびサービスプロセッサ (SP) 構成プロパティーのバックアップコピーの作成、バックアップされた構成プロパティーの必要に応じた復元、を行います。

  • ホストサーバーリダイレクション用の KVMS コンソール。

    Oracle ILOM リモートコンソール (または Oracle ILOM リモートコンソールプラス) を起動し、ホストサーバーのオペレーティングシステムデスクトップや、キーボード、ビデオ、マウス、ストレージデバイス (KVMS) などの周辺デバイスを完全に制御できるようにします。あるいは、テキストベースのシリアルコンソール経由でホストサーバーへのコマンド行アクセスを取得します。

  • ファームウェアの更新

    バグ修正や機能拡張を利用してシステム全体の品質やセキュリティーを改善するため、システム BIOS と Oracle ILOM で使用可能な最新のファームウェアイメージに更新します。

    ラックマウントサーバーまたはブレードサーバーモジュールのサービスプロセッサ (SP) と BIOS のファームウェアを更新することを選択するか、あるいはブレードシャーシ内に取り付けられた 1 つ以上のアップグレード可能デバイスのファームウェア更新を実行することを選択します。

  • ユーザーインタフェースの選択肢

    サポートされている次のいずれかの Oracle ILOM ユーザーインタフェースからシステムをリモート管理します。Web ブラウザインタフェース、コマンド行インタフェース (CLI)、SNMP インタフェース、IPMI インタフェース。

  • SP と CMM の構成済みの管理デフォルト

    サーバーサービスプロセッサ (SP) およびシャーシモニタリングモジュール (CMM) 上の Oracle ILOM には、デフォルト管理プロパティーが事前に構成されています。Oracle ILOM に出荷時に設定されたデフォルトプロパティーを使用するか、あるいはデータセンターの配備要件に合わせてそれらを必要に応じて変更するかの選択を行います。

  • ネットワーク管理接続の選択肢

    システムをはじめて設定する際には、サポートされている次のいずれかの方法を使って Oracle ILOM への物理ネットワーク管理接続を確立することを選択します。

    • サーバーまたはブレードシャーシ上に物理的に存在する専用ネットワーク管理ポート (NET MGT)

    • サーバーまたはブレードシャーシ上に物理的に存在する共有ネットワーク管理ポート (NET)

    • サーバーまたはブレードシャーシ上に物理的に存在するローカルシリアル管理ポート (SER MGT)

    • サーバーサービスプロセッサ (SP) とホストオペレーティングシステムクライアント間の内部的な専用 USB over LAN 管理リンク

  • 役割に基づくユーザー管理アカウント

    役割に基づくユーザーアカウントを使って、ユーザーの認証と、Oracle ILOM 機能へのユーザーアクセスの承認を行います。サーバーサービスプロセッサ (SP) またはシャーシモニタリングモジュール (CMM) 上で最大 10 個のローカルアカウントを作成して格納することを選択します。あるいは、追加のユーザーアカウントが使用できるように、集中管理された認証サービスを構成することを選択します。

  • コマンド行インタフェース (CLI) の埋め込みヘルプと Web インタフェースのページレベルヘルプ

    Oracle ILOM 機能に関する質問に対する回答を得るには、コマンドや大部分のプロパティーに対する埋め込み CLI ヘルプにアクセスするか、Oracle ILOM の各 Web ページに関連付けられたヘルプページにアクセスします。

    埋め込み CLI ヘルプを表示するには次のコマンドを発行します。show /help <target>。あるいは、Oracle ILOM 3.2.1 以降を含むシステムで Web ベースのヘルプにアクセスするには、各 Web ページ上にある「More details」リンクをクリックします。

このガイドで定義されている Oracle ILOM タスク

このガイドでは、Oracle ILOM タスクのサブセットに対する手順を示しています。次のタスクが含まれます。

すべての Oracle ILOM タスクの完全な手順については、次の Oracle ILOM ドキュメントライブラリを参照してください。

http://www.oracle.com/goto/ILOM/docs