KCS インタフェースに替わる高速なインタフェースとして、ホストオペレーティングシステム上で動作するクライアントは、内蔵の高速相互接続を介して Oracle ILOM と通信できます。この相互接続は、内蔵の Ethernet-over-USB 接続によって実装されており、IP スタックを実行します。Oracle ILOM にはルーティングされない IP アドレスが内部的に与えられ、ホスト上のクライアントはこのアドレスを使用して Oracle ILOM に接続できます。
ハードウェアデバイスに対する保護されたアクセスに依存している KCS インタフェースと違って、LAN 相互接続は、デフォルトでは、すべてのオペレーティングシステムユーザーが使用できます。したがって、LAN 相互接続を介して Oracle ILOM に接続するには認証が必要になりますが、これはちょうど、接続がネットワーク経由で Oracle ILOM 管理ポートに対して送られてくる場合と同じです。
また、管理ネットワーク上で公開されているサービスまたはプロトコルはすべて、LAN 相互接続を介してホストから利用できます。ホスト上の Web ブラウザを使用して Oracle ILOM Web インタフェースにアクセスしたり、Secure Shell クライアントを使用して Oracle ILOM コマンド行インタフェースに接続することができます。どのようなケースであれ、LAN 相互接続を使用するには、有効なユーザー名とパスワードを入力する必要があります。
LAN 相互接続はデフォルトでは無効になっています。LAN 相互接続が無効になっていると、Ethernet デバイスはホストオペレーティングシステムから見えなくなり、チャネルも存在しません。Oracle Hardware Management Pack を使用すると、LAN 相互接続のプロビジョニングと構成が容易になります。
セキュアな専用ホスト相互接続を介した Oracle ILOM の管理の詳細は、次のいずれかを参照してください。
ファームウェアリリース 3.2 以降の場合、『Oracle ILOM 構成および保守用管理者ガイド (3.2.x)』の「専用の相互接続 SP 管理接続」を参照してください
ファームウェアリリース 3.1.x の場合は、『Oracle ILOM 3.1 構成および保守ガイド』の「専用の相互接続 SP 管理接続」を参照してください
ファームウェアリリース 3.0.12 - 3.0.16 の場合は、Oracle ILOM 3.0 Web 手順ガイドのローカルホスト相互接続の構成に関する項を参照してください。