Oracle® X4 シリーズサーバー管理ガイド

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更新: 2014 年 4 月
 
 

Legacy ブートモードと UEFI ブートモード

システムには UEFI BIOS が搭載されており、これは、Unified Extensible Firmware Interface (UEFI) 仕様に基づいています。

UEFI BIOS は、Legacy バージョンの BIOS に比べて利点がありますが、そのブート方法が一部のオペレーティングシステムに適合せず、構成によっては最適な選択肢ではなくなる場合もあります。このため、システムは、Legacy ブートモードでも、UEFI ブートモードでもブートするように構成できます。Legacy ブートモードがデフォルトです。

通常、ブートモードは、オペレーティングシステムのインストール前に一度だけ設定します。オペレーティングシステムをインストールしたあとでブートモードを変更すると、オペレーティングシステムをブートできなくなります。

UEFI ブートモードをサポートするオペレーティングシステムのリストについては、プロダクトノートを参照してください。

Legacy と UEFI のそれぞれの BIOS ブートモードを選択する場合

Legacy ブートモードか UEFI ブートモードかを選択できる場合、UEFI ブートモードには次の利点があります。

  • ブートの時間が短くなる。

  • レガシーオプション ROM のアドレスの制約を受けない。詳細は、BIOS ブートモードに関するその他の考慮事項を参照してください。

  • 2 テラバイト (2 TB) を超えるオペレーティングシステムブートパーティションをサポートする。サポートされるオペレーティングシステムの制限に関する詳細は、サーバーのプロダクトノートを参照してください。

  • PCIe デバイス構成ユーティリティーが BIOS 設定ユーティリティーのメニュー内に組み込まれる。

  • ブート可能なオペレーティングシステムのイメージがラベルの付いたエンティティーとしてブートリストに表示される。たとえば、Raw デバイスラベルではなく、Windows ブートマネージャーラベルを表示します。

  • 効率的な電力およびシステム管理が可能になる。

  • 確実な信頼性および障害管理が組み込まれる。

  • UEFI ドライバを使用する。

次の場合に Legacy BIOS ブートモードを選択します。

  • オペレーティングシステムが UEFI ブートモードでのブートをサポートしていない場合

  • HBA および Express Module デバイスがオプション ROM を使用できるようにする場合

BIOS ブートモードに関するその他の考慮事項

Legacy BIOS ブートモードを選択すると、HBA および Express Module デバイスがオプション ROM を使用できるようになります。UEFI ブートモードを選択すると、UEFI ドライバを使用します。


注 -  オペレーティングシステムはインストール時に最初に設定されたブートモードプロパティー値でのみブートできます。オペレーティングシステムのインストール後にブートモードプロパティー値を変更した場合、オペレーティングシステムは動作不能になります (ブートしません)。この問題を解決するには、ブートモードプロパティー値を初期の設定に戻す必要があります。

選択したブートモードをサポートするデバイスのみが、BIOS の「Boot」画面に一覧表示されます。UEFI ブートモードを選択すると、UEFI BIOS ブートモードをサポートするブート候補のみが BIOS 設定ユーティリティーの画面のブート順序リストに一覧表示されます。Legacy BIOS ブートモードを選択すると、Legacy BIOS ブートモードをサポートするブート候補のみがブート順序リストに一覧表示されます。


注 -  ブートモードを変更すると、インストールしたオペレーティングシステムはブートできなくなります。変更前のブートモードのブート候補も表示されなくなります。新しく変更したブートモードのブート候補は、「Save Changes and Reset」の BIOS コマンドが発行されたあとで表示され、次に BIOS 設定ユーティリティーをブートしたあとにも画面に表示されます。

Legacy ブートモードと UEFI ブートモードを切り替えると (いずれの方向であれ)、「Boot Option Priority」リストの設定に影響を与える BIOS 設定が変更され、元の設定は失われます。元に戻す予定がある場合は、BIOS 構成をバックアップしてください。BIOS 設定をバックアップ、復元、および元に戻す (Oracle System Assistant 1.1)を参照してください。

UEFI ブートモードをサポートするオペレーティングシステムのリストについては、サーバーのプロダクトノートを参照してください。

オペレーティングシステムの中には Legacy ブートモードを必要とするものも、どちらのモードでも機能できるものもあります。ただし、オペレーティングシステムをいったんインストールしたあとは、インストール中に使用したブートモードを使用する必要があります。

ブートモードの表示と変更

次のインタフェースを使用して、サーバーのブートモードを表示または設定できます。

  • BIOS 設定ユーティリティー。BIOS 設定ユーティリティーを使用すると、ターゲットブートモードを表示または設定できます。詳細は、UEFI または Legacy ブートモード (BIOS) を選択するを参照してください。

  • Oracle System Assistant。Oracle System Assistant を使用してオペレーティングシステムをインストールしている場合は、オペレーティングシステムをインストールする (Oracle System Assistant)の説明に従って、「Oracle System Assistant Install Operating System」画面でサーバーのターゲットブートモードを表示または設定できます。

  • Oracle ILOM。Oracle ILOM SP CLI または Web インタフェースからブートモードを表示できます。Oracle ILOM SP Web インタフェースからサーバーのターゲットブートモードを表示するには、「System Management」>「BIOS」をクリックします。または、Oracle ILOM SP CLI から表示する場合は、show /System/BIOS と入力します。