ケーブル管理アームの取り付け
この手順に従ってケーブル管理アーム (CMA) を取り付け、これを使用してサーバー背面に接続したケーブルを管理できます。
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CMA の梱包を解きます。
次の図は CMA コンポーネントを示しています。
図 10 CMA コンポーネント
図の説明
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コネクタ A
2
前部のスライドバー
3
ベルクロストラップ (6)
4
コネクタ B
5
コネクタ C
6
コネクタ D
7
スライドレールのラッチ部品 (コネクタ D で使用します)
8
後部のスライドバー
9
Oracle Server X5-2 ケーブルカバー
10
Oracle Server X5-2L ケーブルカバー
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CMA にサーバーの正しいケーブルカバーが取り付けられていることを確認します。
注 -
CMA は 3 つのフラットケーブルカバーが取り付けられた状態で出荷されます。CMA を Oracle Server X5-2L に取り付ける場合は、フラットケーブルカバーを取り外してラウンドケーブルカバーを取り付ける必要があります。
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CMA を Oracle Server X5-2L に取り付ける場合は、フラットケーブルカバーを取り外してラウンドケーブルカバーを取り付けてください。それ以外の場合は次の段階に進みます。
フラットケーブルカバーを取り外してラウンドケーブルカバーを取り付けるには、次の手順を実行します。
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次の図 [図枠 1 および 2] に示すように、ケーブルカバーのハンドル (ハンドルには緑の色が付いています) を持ち上げて、水平位置まで 180 度開きます。
注 -
CMA には 3 つのケーブルカバーがあり、2 つのヒンジが付いたものが 2 つ (そのうち 1 つが次の図に示されています)、1 つのヒンジが付いたものが 1 つあります。
図 10 に 3 つのケーブルカバーがすべて示されています。
図 11 CMA フラットケーブルカバーの取り外し
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それぞれのヒンジコネクタの外側を、ヒンジコネクタがヒンジから外れるまで押し上げます [図枠 3]。
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Step 1 とStep 2 を繰り返して、3 つのケーブルカバーをすべて取り外します。
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それぞれのラウンドケーブルカバーを一度に 1 つずつヒンジの上に水平に置き、ヒンジコネクタをヒンジに合わせます。
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それぞれのヒンジコネクタを親指で押し下げて、ヒンジコネクタを所定の位置にパチンと閉めます。
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ケーブルカバーを下にぶら下げて、ケーブルカバーのハンドルを押し下げて閉じた位置に固定します。
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6 つのベルクロストラップが、図 10 に示されているように CMA に通されていることを確認します。
注 -
前部のスライドバーにある 2 つのベルクロストラップが、
図 10 に示されているようにスライドバーの上部の開口部に通されていることを確認します。これにより、サーバーをラックから引き出したりラックに戻したりするときに、ベルクロストラップがスライドバーの伸縮を妨げなくなります。
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CMA を取り付けやすくするため、サーバーをラックの前面から約 13 cm (5 インチ) 伸ばします。
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CMA を機器ラックの背面に移動し、サーバーの背後に十分な作業スペースがあることを確認します。
注 -
この手順の「左」と「右」は、装置ラックの背面から見たときの左と右を示します。
注 -
この取り付け手順の全体を通して CMA を支えて、4 つのすべての接着点で固定されるまではそれ自体の重さで垂れ下がることがないようにしてください。
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CMA のコネクタ A を左側スライドレールに取り付けるには:
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CMA のコネクタ A を、カチッと音がして固定されるまで、左側スライドレールの前面スロットに差し込みます [図枠 1 および 2]。
コネクタ A の爪 (吹き出し番号 1) がスライドレールの前面スロット (吹き出し番号 2) に入ります。
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前部のスライドバーの左側を静かに力を入れて引っ張り、コネクタ A が適切に固定されていることを確認します。
図 12 左側スライドレールへのコネクタ A の取り付け
図の説明
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コネクタ A の爪
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左側スライドレールの前面スロット
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CMA のコネクタ B を右側スライドレールに取り付けるには:
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CMA のコネクタ B を、カチッと音がして固定されるまで、右側スライドレールの前面スロットに差し込みます [図枠 1 および 2]。
コネクタ B の爪 (吹き出し番号 1) がスライドレールの前面スロット (吹き出し番号 2) に入ります。
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前部のスライドバーの右側を静かに力を入れて引っ張り、コネクタ B が適切に固定されていることを確認します。
図 13 右側スライドレールへのコネクタ B の取り付け
図の説明
1
コネクタ B の爪
2
右側スライドレールの前面スロット
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CMA のコネクタ C を右側スライドレールに取り付けるには:
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固定スプリング (吹き出し番号 1) が右側スライドレールの内側 (サーバー側) になるように、コネクタ C をスライドレールの位置に合わせます [図枠 1]。
図 14 右側スライドレールへのコネクタ C の取り付け
図の説明
1
コネクタ C の固定スプリング
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コネクタ C を、カチッと音がして固定されるまで、右側スライドレールに差し込みます [図枠 2 および 3]。
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CMA の後部のスライドバーの右側を静かに力を入れて引っ張り、コネクタ C が適切に固定されていることを確認します。
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CMA のコネクタ D を取り付ける準備をするため、スライドレールのラッチ部品をコネクタ D に固定するテープを取り外して、ラッチ部品とコネクタ D の位置が合うことを確認します [図枠 1 および 2]。
注 -
CMA はスライドレールのラッチ部品がコネクタ D にテープで貼られた状態で出荷されます。このコネクタを取り付ける前に、テープを取り外す必要があります。
図 15 CMA スライドレールのラッチ部品とコネクタ D の位置合わせ
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CMA のコネクタ D を左側スライドレールに取り付けるには:
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スライドレールのラッチ部品を適切な位置で支えながら、コネクタ D と対応するスライドレールのラッチ部品を、カチッと音がして固定されるまで、左側スライドレールに差し込みます [図枠 1 および 2]。
注 -
コネクタ D をスライドレールに差し込む際の推奨される簡単な方法は、コネクタ D とラッチ部品を 1 つの構成部品としてスライドレールに取り付けることです。
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CMA の後部のスライドバーの左側を静かに力を入れて引っ張り、コネクタ D が適切に固定されていることを確認します。
注 -
スライドレールのラッチ部品には緑色のリリース爪が付いています。このタブを使用してラッチ部品を解除し取り外して、コネクタ D を取り外すことができるようにします。
図 16 左側スライドレールへのコネクタ D の取り付け
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4 つの CMA 接続ポイントを静かに力を入れて引っ張り、CMA コネクタがしっかり固定されていることを確認してから、CMA がそれ自体の重さで垂れ下がるようにします。
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CMA にケーブルを通す前にスライドレールと CMA が適切に動作することを確認するには:
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サーバーを引き出すときにラックが前に傾かないように、ラックのすべての転倒防止装置を伸ばします。
| 注意 -
作業員が負傷する危険性を低減するために、ラックからサーバーを引き出す前に、拡張ラックキャビネットを固定し、すべての転倒防止装置を伸ばします。
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ラックの固定手順については、取り付け用にラックを固定を参照してください。
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スライドレールがストッパに達するまで、サーバーをラックからゆっくりと引き出します。
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接続されているケーブルが、引っかかったり、ねじれたりしていないか点検します。
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CMA がスライドレールでいっぱいまで伸びることを確認します。
図 17 いっぱいまで伸びた CMA
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サーバーをラックに戻すには:
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2 つの緑色のリリース爪 (サーバーの各側面に 1 つずつ) をサーバーの前面方向へ同時に引きながら、サーバーをラックに押し込みます。サーバーをラック内に押し込むときに、CMA が固着することなく元に戻ることを確認してください。
注 -
緑色のリリース爪を引っ張るには、それぞれの爪の端ではなく中央に指を置いて、サーバーの前面に向けて爪を引っ張るように圧力をかけます。
図 18 スライドレールのリリース爪の位置
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スライドレールのロック (サーバーの前面) がスライドレール構成部品にかみ合うまで、サーバーをラックに押し込みます。
サーバーが通常のラック位置に戻ると、カチッと音がします。
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必要に応じて、ケーブルをサーバーに接続します。
サーバーケーブルの接続方法については、サーバーの配線を参照してください。
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CMA ケーブルカバーを開いて、CMA のケーブル通し口にサーバーケーブルを通し、ケーブルカバーを閉じて 6 つのベルクロストラップでケーブルを固定します。
次の順番で、ケーブル通し口にケーブルを通します。
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最初に最前面のケーブル通し口に通します
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次に小さいケーブル通し口に通します
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次に最背面のケーブル通し口に通します
注 -
前部のスライドバーにあるベルクロストラップでケーブルを固定するときは、ベルクロストラップがスライドバーの底部に巻き付いていないことを確認してください。そうしないと、ラックからサーバーを引き出したりラックに戻したりするときにスライドバーの伸縮が妨げられる場合があります。
図 19 ケーブルが取り付けられ、ケーブルカバーが閉じていて、ケーブルがベルクロストラップで固定されている CMA
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固定されたケーブルが、接続されているサーバーの上部の上や底面の下に延びていないことを確認します。そうしないと、ラックからサーバーを引き出したりラックに戻したりしたときに、ケーブルがラックに取り付けられたほかの装置の邪魔になる場合があります。
注 -
必要に応じて、ほかの装置に接近しないように、追加のベルクロストラップを使ってケーブルを束ねてください。追加のベルクロストラップを取り付ける必要がある場合は、CMA コンポーネントではなく、ケーブルだけをストラップで巻いてください。そうしないと、サーバーをラックから引き出したりラックに戻したりするときに CMA スライドバーの伸縮が妨げられる場合があります。