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Oracle® Solaris 10 から Oracle Solaris 11.3 への移行

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更新: 2015 年 10 月
 
 

ブート環境の管理用ツール

ZFS BE を管理するための lu コマンドセットが beadm ユーティリティーに置き換えられています。ほとんどの場合、pkg update コマンドによってクローン BE が作成および更新されます。ただし、このコマンドは、どの場合でも新規またはバックアップ BE を作成することを保証するわけではありません。目的の結果を指定するには、適切な pkg update コマンドを使用してください。また、新規 BE とバックアップ BE の動作は異なります。新規 BE では、更新は新規 BE 内で行われます。一方、バックアップ BE を作成する場合、更新は現在の BE 内で行われます。

表 7  ブート環境のコマンド構文の比較
Oracle Solaris 10 の構文
Oracle Solaris 11 の構文
説明
lucreate -n newBE
beadm create newBE
新しい BE を作成します
lustatus
beadm list
BE 情報を表示します
luactivate newBE
beadm activate newBE
BE を有効にします
ludelete BE
beadm destroy BE
非アクティブな BE を破棄します
luupgrade または patchadd
pkg update
BE をアップグレードまたは更新します

Oracle Solaris 11.3 ブート環境の作成と管理 および beadm(1M) を参照してください。

ほとんどの場合、pkg update コマンドは、オペランドなしで使用すると次のアクションを実行します。

  1. ブート可能なイメージである現在の BE のクローンを作成します。

  2. クローン BE 内のパッケージを更新しますが、現在の BE 内のパッケージは更新しません。

  3. システムの次回のブート時に、新規 BE をデフォルトのブートオプションとして設定します。現在の BE は代替のブートオプションとして残ります。