次の主要機能の変更は、ストレージとファイルシステムの管理に関連しています。
デバイス管理 – ストレージデバイスを物理的な位置によって見つけられるようにするため、新しいコマンドが使用できるようになり、既存のコマンドが更新されました。
ストレージソリューション – Oracle の Sun ZFS Storage Appliance は、ブラウザベースの管理およびモニタリングツールによって、低コストのストレージソリューションと管理の簡素化を提供します。このアプライアンスは、Oracle Solaris 10 システムと Oracle Solaris 11 システムの間でデータを共有するために使用します。Solaris 10 リリースと同様に、Oracle Solaris 10 と Oracle Solaris 11 のシステム間でのデータ共有には NFS プロトコルが使用されます。Oracle Solaris 11 リリースでは、サーバーメッセージブロック (SMB) プロトコルを使用して、Oracle Solaris と Windows が動作するシステム間でファイルを共有することもできます。
ZFS ファイルシステムがデフォルトのファイルシステムである – ZFS は Oracle Solaris でファイルシステムの管理方法を根本的に変えます。ZFS には、現在使用可能なほかのどのファイルシステムにもみられない機能や利点が含まれています。
次の機能は、UFS ファイルシステムまたは ZFS ストレージプールを、Oracle Solaris 11 リリースが動作するシステムに移行する際に役立ちます。
ZFS シャドウマイグレーションを使用した UFS データの移行 – ZFS シャドウマイグレーション機能を使用すると、データを既存のファイルシステムから新しいファイルシステムに移行できます。ローカルファイルシステムを新しいファイルシステムに移行することも、NFS ファイルシステムを新しいローカルファイルシステムに移行することもできます。Oracle Solaris 10 システムから Oracle Solaris 11 リリースへの移行を参照してください。
Oracle Solaris 10 のストレージプールの移行 – Oracle Solaris 10 システム上の ZFS ストレージプールを含むストレージデバイスをエクスポートおよび切断し、それを Oracle Solaris 11 システムにインポートできます。
UFS データを移行するその他の方法 – Oracle Solaris 10 システムの UFS ファイルシステムを Oracle Solaris 11 システムにリモートでマウントできます。また、ufsrestore コマンドを使用して、UFS データ (ufsdump) を ZFS ファイルシステムに復元することもできます。
Chapter 4, ストレージ機能の管理およびChapter 5, ファイルシステムの管理を参照してください。