Oracle Solaris 11 リリースをインストールする前に、次の要件を参照してください。
メモリー – インストールのための最小メモリー要件は 1.5G バイトです。Live Media ISO イメージと、GUI インストーラおよびテキストインストーラの両方は限られた大きさのメモリーで動作できます。正確な要件は、システムの具体的な仕様によって異なります。詳細はOracle Solaris 11.3 ご使用にあたって のOracle Solaris 11.3 をインストールするためのシステム要件を参照してください。
ハードウェア – サポートされているすべての SPARC または x86 プラットフォーム。http://www.oracle.com/webfolder/technetwork/hcl/index.html を参照してください。
仮想メモリー – Oracle VM VirtualBox に Oracle Solaris 11 仮想イメージをインストールする場合は、http://www.oracle.com/technetwork/server-storage/solaris11/downloads/virtual-machines-1355605.html に記載されているメモリー要件を参照してください。
Oracle Solaris 11 は、ルートプールと呼ばれる ZFS ストレージプールにインストールされます。ルートプールのインストール要件は次のとおりです。
ディスク容量 - 13G バイト以上のディスク容量が推奨されます。容量は次のように消費されます。
スワップ領域およびダンプデバイス - Oracle Solaris インストールプログラムによって作成されるスワップおよびダンプボリュームのデフォルトサイズは、システム上にあるメモリーのサイズおよびその他の変動要素によって異なります。
インストールのあと、システムの動作が新しいサイズによってサポートされるかぎり、スワップボリュームやダンプボリュームのサイズを独自に選択したサイズに調整できます。Oracle Solaris 11.3 での ZFS ファイルシステムの管理 のZFS スワップおよびダンプデバイスの管理を参照してください。
ブート環境 (BE) – BE のサイズは約 6 – 8G バイトですが、ダンプデバイスのサイズによって大きく異なる場合があります。ダンプデバイスのサイズは、システムの物理メモリーのサイズに基づきます。また、BE を更新すると、更新の量に応じて新しい BEのサイズが増えることも考慮してください。システム上のすべての BE によるディスク容量の使用状況をモニターする必要があります。同じルートプール内のすべての BE は、同じスワップおよびダンプデバイスを使用します。
Oracle Solaris OS コンポーネント – /etc、/bin、/usr などのルートファイルシステムのすべての OS 関連サブディレクトリは、ルートデータセットと別のデータセットとして作成することはできません。唯一の例外は /var で、インストーラはデフォルトで個別のデータセットとして作成します。さらに、スワップデバイスとダンプデバイス以外の OS コンポーネントはすべて、ルートプール内に存在している必要があります。具体的なディスク要件については、Chapter 3, デバイスの管理を参照してください。
複数のオペレーティングシステムの実行のサポート (x86 のみ) - インストール前またはインストール時に、OS を格納するディスクをパーティション化できます。Oracle Solaris 11.3 システムのインストール のシステムのパーティション分割を参照してください。
Oracle Solaris 11 リリースをインストールする前に、次の情報を確認してください。
x86: ブート環境を準備する (複数のオペレーティングシステムを実行する x86 ベースのシステムに適用される) – Oracle Solaris 11.3 システムのインストール の複数のオペレーティングシステムをインストールするためのシステムの準備を参照してください。
適切なデバイスドライバがあることを確認する - Oracle Solaris をインストールする前に、システム上のデバイスがサポートされるかどうかを判断します。デバイスドライバユーティリティーを使用して、システムに適切なデバイスがあることを確認できます。デバイスドライバユーティリティーには、テキストインストーラのメニューオプションを通じてアクセスできます。Oracle Solaris 11.3 システムのインストール の適切なデバイスドライバがあることの確認を参照してください。http://www.oracle.com/webfolder/technetwork/hcl/index.html のハードウェア互換リスト (HCL) も参照してください。
x86: システムの日付と時間を構成する (AI のみでインストールされる x86 プラットフォームに適用される) - Oracle Solaris はリアルタイムクロック (RTC) を協定世界時 (UTC) 形式で保持します。x86 プラットフォームでの動作は Oracle Solaris 10 での動作と異なります。AI はインストール時に RTC の日付と時間を調整しません。インストール後に日付と時間を再構成するには、インストール前後の日付と時間の再構成を参照してください。