システムの設定を再構成するための 1 つのオプションとして、対話式システム構成 (SCI) ツールとも呼ばれる sysconfig ユーティリティーがあります。SCI ツールは、新規インストールまたは構成解除されたシステムの構成をサポートするもので、テキストインストール時に新規作成される非大域ゾーン用のシステム構成を提供するように設計されています。SCI ツールは、対話的にも非対話的にも使用できます。
sysconfig ユーティリティーで実行できる操作には、構成解除、構成、およびプロファイル作成の 3 つがあります。システム全体を構成解除するには、unconfigure サブコマンドを使用します。このコマンドは、システムを完全に構成解除された状態のままにします。
既存の設定を次のいずれかの機能グループとして再構成するには、configure サブコマンドを使用します。
date_time
identity
keyboard
location
naming_services
network
support
system
users
たとえば、システムの既存のすべてのネットワーク設定を次のように再構成します。
# sysconfig configure -g network
システムの既存のネームサービスを再構成するには、次のコマンドを使用します。
# sysconfig configure -g network,naming_services
–g オプションは、どの機能グループを再構成するかを指定します。
この例に示すように、既存の構成 XML プロファイルを指定することで、Oracle Solaris インスタンスを再構成することもできます。
# sysconfig configure -c profile-name.xml
インストール前に既存の構成プロファイルを指定しない場合は、インストール処理中に SCI ツールが起動されます。SCI ツールを使用すれば、対象の Oracle Solaris インスタンスに固有の構成情報を指定できます。SCI ツールは、テキストインストールの一環として構成情報を提供できるようにするための一連の対話式パネルで構成されます。インストールした Oracle Solaris システムでツールを実行すると、指定した仕様に基づいた新しいシステム構成プロファイルを作成することもできます。
次のように SCI ツールをコマンド行から起動します。
# sysconfig configure
sysconfig(1M) およびOracle Solaris 11.3 システムのインストール の第 6 章Oracle Solaris インスタンスの構成解除または再構成を参照してください。