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Oracle® Solaris 10 から Oracle Solaris 11.3 への移行

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更新: 2015 年 10 月
 
 

ユーザー環境機能の変更

    次のユーザー環境機能およびコマンドの変更を確認してください。

  • /var/user/$USER の追加 – Oracle Solaris 11.1 以降、ユーザーがログインし、pam_unix_cred モジュールによって正常に認証すると、/var/user/$USER ディレクトリがまだ存在しない場合に、明示的に作成されます。このディレクトリを使用して、アプリケーションは、ホストシステム上の特定のユーザーに関連付けられている永続的データを保存できます。/var/user/$USER ディレクトリは、最初の資格情報の確立時と、susshrlogin、および telnet コマンドを使用したユーザーの変更時のセカンダリ認証時に作成されます。/var/user/$USER ディレクトリは管理を必要としません。ただし、ユーザーはディレクトリの作成方法、その機能、および /var ディレクトリで表示できることを知っておくべきです。

  • コマンドの場所 – 以前 /sbin に置かれていた管理コマンドは /usr/sbin に移動されました。また、/sbin ディレクトリは /sbin/usr/sbin シンボリックリンクで置き換えられました。

  • デフォルトのログインおよびその他のシェルの変更 - Oracle Solaris 10 では、デフォルトのスクリプトシェル (/bin/sh) は Bourne シェルです。Oracle Solaris 11 以降、/bin/sh は Korn シェル (ksh93) であり、デフォルトの対話式シェルは Bourne-Again (bash) シェルです。ログインシェルとして使用した場合、bash は .bash_profile.bash_login、または .profile ファイルの最初のインスタンスから構成情報を取り出します。

      次のその他の変更を確認してください。

    • レガシー Bourne シェルは /usr/sunos/bin/sh として使用可能です。

    • 旧バージョンの ksh88 は、shell/ksh88 パッケージの /usr/sunos/bin/ksh として使用可能です。

    • Korn シェルの互換性の情報は、/usr/share/doc/ksh/COMPATIBILITY で入手できます。

  • デフォルトのユーザーパスおよび PATH 環境変数 – デフォルトのユーザーパスは /usr/bin です。root 役割のデフォルトパスは /usr/bin:/usr/sbin です。bash のデフォルトの PATH 環境変数は /usr/bin:/usr/sbin です

  • 開発ツールの場所 – 以前 /usr/ccs/bin に置かれていた開発ツールは /usr/bin に移動されました。/usr/ccs/bin ディレクトリは /usr/ccs/bin/usr/bin シンボリックリンクで置き換えられます。

  • エディタの変更点vi ファミリのエディタ (/usr/bin/vi/usr/bin/view/usr/bin/ex など) は、vi エディタの vim オープンソース実装へのリンクです。これらのコマンドの従来の SunOS バージョンは、/usr/sunos/bin/ で使用できます。

  • ファイルの場所 – 以前 /usr/sfw ディレクトリ内にあったファイルは、現在 /usr/bin 内にあります。

  • Java バージョン – このリリースでは Java 8 がデフォルトのバージョンです。Java 7 から Java 8 への移行に関する詳細については、http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/8-compatibility-guide-2156366.html を参照してください。

  • MANPATH 変数MANPATH 環境変数は必要なくなりました。

    man コマンドは、PATH 環境変数の設定に基づいて適切な MANPATH を決定します。