デバイスおよびドライバの識別情報と構成が次のように変更されています。
Oracle Solaris 10 リリースと同様に、インストール時にシステムに接続されているサポート対象のすべてのデバイスには、インストール後にアクセスできるようになります。デバイスは cfgadm コマンドを使用して構成することができ、ほとんどのデバイスはホットプラグ可能です。つまり、システムがブートされている間にデバイスを追加したり、削除したりできます。
hotplug コマンドは、PCI Express (PCIe) および PCI SHPC (Standard Hot Plug Controller) デバイスのためのオフライン/オンライン機能や有効化/無効化操作を提供します。ホットプラグ可能な USB および SCSI デバイスの管理には引き続き cfgadm コマンドを使用できます。Oracle Solaris 11.3 でのデバイスの管理 の第 2 章デバイスの動的構成を参照してください。
croinfo コマンドを使用すると、物理デバイスの場所の情報をより簡単に識別できます。
システム上のデバイスのシャーシ、受容体、および占有装置の値に関する情報を表示するには、次のコマンドを使用します。
diskinfo – 物理ディスクの場所に関する一般情報を表示します。
format - パーティションテーブルの確認時またはラベルの変更時に、ディスクの物理ディスクの場所に関する情報を表示します。
たとえば、次の format の出力は、このシステム上の /dev/chassis/SYS/HDO と /dev/chassis/SYS/HD1 の下にある 2 台の内蔵ディスクを識別します。
# format Searching for disks...done AVAILABLE DISK SELECTIONS: 0. c1t0d0 <FUJITSU-MAY2073RCSUN72G-0401 cyl 8921 alt 2 hd 255 sec 63> /pci@0,0/pci1022,7450@2/pci1000,3060@3/sd@0,0 /dev/chassis/SYS/HD0/disk 1. c1t1d0 <FUJITSU-MAY2073RCSUN72G-0401-68.37GB> /pci@0,0/pci1022,7450@2/pci1000,3060@3/sd@1,0 /dev/chassis/SYS/HD1/disk
前の出力によって 2 台の内蔵システムディスクが識別されますが、ストレージアレイのディスクは一般に、そのストレージアレイ名で識別されます。
prtconf –l – 物理ディスクの場所の情報を含むシステム構成情報を表示します。
zpool status –l – プールデバイスの物理ディスクの場所の情報を表示します。
さらに、fmadm add-alias コマンドを使用すると、次の例に示すように、環境内のディスクの物理的な場所を識別するのに役立つディスクの別名を含めることができます。
# fmadm add-alias SUN-Storage-J4200.0912QAJ001 J4200@RACK10:U26-27 # fmadm add-alias SUN-Storage-J4200.0905QAJ00E J4200@RACK10:U24-25
ディスクの場所を確認するには、diskinfo コマンドを次のように使用します。
% diskinfo -c c0t24d0 D:devchassis-path t:occupant-type c:occupant-compdev --------------------------------------------------- --------------- ------------------ /dev/chassis/J4200@RACK10:U26-27/SCSI_Device__9/disk disk c0t24d0
前の例では、/dev/chassis のディスク名に、環境内のデバイスの場所を見つけるために役立つ別名が含まれています。
次の例は、特定のディスクの物理的な場所を表示する方法を示しています。
$ diskinfo -c c0t24d0 -o cp c:occupant-compdev p:occupant-paths ------------------ -------------------------------------------------------- c0t24d0 /devices/pci@0,600000/pci@0/pci@9/LSILogic,sas@0/sd@18,0
ドライバのカスタマイズは以前のリリースのように /kernel ディレクトリではなく /etc/driver/drv ディレクトリで行います。この改善により、システムをアップグレードしてもドライバのカスタマイズが上書きされることがなくなります。/etc/driver/drv ディレクトリ内のファイルは、アップグレード時に保持されます。通常、ドライバ構成をカスタマイズすると、デバイスごとのパラメータまたはすべてのデバイスに影響を及ぼすグローバルプロパティーが追加または変更されます。Oracle Solaris 11.3 でのデバイスの管理 のドライバ構成のカスタマイズ方法を参照してください。