DCB は PFC TLV ユニットを使用してホスト間で PFC 情報を交換します。いずれかのホストの pfcmap プロパティーが同じ値であるか、少なくとも 1 つのホストがピアの構成を受け入れる用意がある必要があります。dladm set-linkprop コマンドを使用して pfcmap プロパティーを設定できます。
TLV プロパティー willing は、ホスト構成がピアの構成と異なる場合にホストがピアの構成を受け入れる準備ができているかどうかを示します。デフォルトでは、willing のプロパティー値は、ホストがピアの構成を受け入れることを示す on に設定されています。
ホストが自身の PFC 情報とリモートピアの PFC 情報を同期できることを確認するには、次のコマンドを使用して、willing が on に設定されているかどうかを判別する必要があります。
# lldpadm show-agenttlvprop -p willing -a agent pfc
PFC TLV プロパティー willing が off に設定されている場合は、次のコマンドを入力してプロパティー willing を on に設定し、同期を有効にします。
# lldpadm set-agenttlvprop -p willing=on -a agent pfc
この agent は、エージェントが有効になっているデータリンクです。
使用例 36 ホストとピアの間での同期の有効化net0 データリンクの同期を有効にするには、次のコマンドを入力します。
# lldpadm set-agenttlvprop -p willing=on -a net0 pfc # dladm show-linkprop -p pfcmap,pfcmap-rmt net0 LINK PROPERTY PERM VALUE EFFECTIVE DEFAULT POSSIBLE net0 pfcmap rw 11111111 00010000 11111111 00000000-11111111 net0 pfcmap-rmt r- -- 00010000 11111111 --
たとえば、pfcmap および pfcmap-rmt プロパティーの値は 00010000 です。これはローカルホストがピアと同期していることを示します。したがって、PFC はホストとピアの両方で優先順位 4 で有効になります。
詳細は、lldpadm(1M) のマニュアルページを参照してください。