dladm show-aggr、dlstat show-aggr、および ipadm show-addr コマンドを使用して、プローブベースの障害検出をモニターできます。
dlstat show-aggr コマンドを次の構文で使用して、プローブ関連の情報を表示できます。
# dlstat show-aggr -n -P [[t],[i],[all]]
ここで、–P は、表示するプローブのタイプを指定します。プローブのタイプとして次のいずれかをコンマ区切りリストで指定できます。
t – 推移的プローブを表示します。
i – ICMP プローブを表示します。
all – 推移的プローブと ICMP プローブの両方を表示します。
次の例では、DLMP アグリゲーション aggr1 のプローブの統計情報を表示します。
# dlstat show-aggr -n -P t,i aggr1 TIME AGGR PORT LOCAL TARGET PROBE NETRTT RTT 0.53s aggr1 net0 net0 net1 t16148 -- -- 0.53s aggr1 net0 net0 net1 t16148 0.62ms 0.87ms 1.17s aggr1 net1 net1 net0 t16148 -- -- 1.17s aggr1 net1 net1 net0 t16148 0.72ms 0.99ms 2.24s aggr1 net1 192.168.0.1 192.168.0.2 i15535 -- -- 2.24s aggr1 net1 192.168.0.1 192.168.0.2 i15535 0.11ms 0.55ms
プローブが送信される時間 (秒)。この時間は dlstat コマンドの発行時を基準とします。dlstat コマンドを発行する前にプローブが送信された場合、この時間は負になります。
プローブが送信されたアグリゲーションの名前。
ICMP プローブ: プローブのソース IP アドレス。
推移的プローブ: 推移的プローブの発生元のポート名。
ICMP プローブ: プローブの宛先 IP アドレス。
推移的プローブ: 対象とされたプローブのポート名。
プローブを表す ID 番号。接頭辞 t は推移的プローブ用で、接頭辞 i は ICMP プローブ用です。
プローブのネットワーク往復時間。この値は、DLMP アグリゲーションによるプローブ送信から確認応答受信までの時間です。
プローブの合計往復時間。この値は、DLMP アグリゲーションによるプローブ送信から確認応答処理完了までの時間です。
詳細は、dlstat(1M) のマニュアルページを参照してください。
使用例 8 集約されたポートに関する詳細情報の表示次の例では、ベースとなる各ポートの詳細なアグリゲーション情報を表示します。
# dladm show-aggr -x LINK PORT SPEED DUPLEX STATE ADDRESS PORTSTATE aggr1 -- 100Mb full up 1e:34:db:fa:50:a2 -- net0 100Mb full up 1e:34:db:fa:50:a2 attached net1 100Mb full up b2:c0:6a:3e:c5:b5 attached
詳細は、dladm(1M) のマニュアルページを参照してください。
使用例 9 集約されたポートの状態の表示次の例では、アグリゲーションのポートの状態とポートのターゲット IP アドレスを表示します。
# dladm show-aggr -S -n LINK PORT FLAGS STATE TARGETS XTARGETS aggr1 net1 u--3 active 192.168.0.2 net0 -- net0 u-2- active -- net1使用例 10 probe-ip プロパティー値の表示
次の例では、指定された DLMP アグリゲーションのリンクプロパティー probe-ip の詳細を表示します。
# dladm show-linkprop -p probe-ip aggr1 LINK PROPERTY PERM VALUE EFFECTIVE DEFAULT POSSIBLE aggr1 probe-ip rw 192.168.0.2 192.168.0.2 -- --使用例 11 アグリゲーションの IP アドレスおよび状態の表示
次の例では、アグリゲーションの IP アドレスおよび状態を表示します。
# ipadm show-addr aggr1 ADDROBJ TYPE STATE ADDR aggr1/local1 static ok 192.168.0.1/24