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Oracle® Solaris 11.3 でのネットワークデータリンクの管理

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更新: 2016 年 11 月
 
 

プローブベースの障害検出のモニタリング

dladm show-aggrdlstat show-aggr、および ipadm show-addr コマンドを使用して、プローブベースの障害検出をモニターできます。

dlstat show-aggr コマンドを次の構文で使用して、プローブ関連の情報を表示できます。

# dlstat show-aggr -n -P [[t],[i],[all]]

ここで、–P は、表示するプローブのタイプを指定します。プローブのタイプとして次のいずれかをコンマ区切りリストで指定できます。

  • t – 推移的プローブを表示します。

  • i – ICMP プローブを表示します。

  • all – 推移的プローブと ICMP プローブの両方を表示します。

使用例 7  プローブ関連情報の表示

次の例では、DLMP アグリゲーション aggr1 のプローブの統計情報を表示します。

# dlstat show-aggr -n -P t,i aggr1
   TIME     AGGR     PORT   LOCAL        TARGET       PROBE  NETRTT     RTT
   0.53s    aggr1    net0   net0         net1         t16148  --         --
   0.53s    aggr1    net0   net0         net1         t16148  0.62ms     0.87ms
   1.17s    aggr1    net1   net1         net0         t16148  --         --
   1.17s    aggr1    net1   net1         net0         t16148  0.72ms     0.99ms
   2.24s    aggr1    net1   192.168.0.1  192.168.0.2  i15535  --         --
   2.24s    aggr1    net1   192.168.0.1  192.168.0.2  i15535  0.11ms     0.55ms
TIME

プローブが送信される時間 (秒)。この時間は dlstat コマンドの発行時を基準とします。dlstat コマンドを発行する前にプローブが送信された場合、この時間は負になります。

AGGR

プローブが送信されたアグリゲーションの名前。

LOCAL

ICMP プローブ: プローブのソース IP アドレス。

推移的プローブ: 推移的プローブの発生元のポート名。

TARGET

ICMP プローブ: プローブの宛先 IP アドレス。

推移的プローブ: 対象とされたプローブのポート名。

PROBE

プローブを表す ID 番号。接頭辞 t は推移的プローブ用で、接頭辞 i は ICMP プローブ用です。

NETRTT

プローブのネットワーク往復時間。この値は、DLMP アグリゲーションによるプローブ送信から確認応答受信までの時間です。

RTT

プローブの合計往復時間。この値は、DLMP アグリゲーションによるプローブ送信から確認応答処理完了までの時間です。

詳細は、dlstat(1M) のマニュアルページを参照してください。

使用例 8  集約されたポートに関する詳細情報の表示

次の例では、ベースとなる各ポートの詳細なアグリゲーション情報を表示します。

# dladm show-aggr -x
LINK       PORT   SPEED  DUPLEX   STATE   ADDRESS            PORTSTATE
aggr1      --     100Mb  full     up      1e:34:db:fa:50:a2  --
           net0   100Mb  full     up      1e:34:db:fa:50:a2  attached
           net1   100Mb  full     up      b2:c0:6a:3e:c5:b5  attached

詳細は、dladm(1M) のマニュアルページを参照してください。

使用例 9  集約されたポートの状態の表示

次の例では、アグリゲーションのポートの状態とポートのターゲット IP アドレスを表示します。

# dladm show-aggr -S -n
LINK       PORT       FLAGS   STATE    TARGETS        XTARGETS
aggr1      net1       u--3    active   192.168.0.2    net0
--         net0       u-2-    active   --             net1
使用例 10  probe-ip プロパティー値の表示

次の例では、指定された DLMP アグリゲーションのリンクプロパティー probe-ip の詳細を表示します。

# dladm show-linkprop -p probe-ip aggr1
LINK     PROPERTY         PERM   VALUE         EFFECTIVE    DEFAULT      POSSIBLE
aggr1    probe-ip         rw     192.168.0.2   192.168.0.2  --	          -- 
使用例 11  アグリゲーションの IP アドレスおよび状態の表示

次の例では、アグリゲーションの IP アドレスおよび状態を表示します。

# ipadm show-addr aggr1
ADDROBJ           TYPE     STATE        ADDR
aggr1/local1      static   ok           192.168.0.1/24