DCBX により、アプリケーションに関連付けられている優先順位情報が交換されます。DCBX を介して交換されるアプリケーション TLV ユニットには、ホスト上のアプリケーションに使用される優先順位の情報が含まれます。優先順位はアプリケーション優先順位表で定義されます。表の各エントリには、アプリケーションの名前およびアプリケーションに割り当てられた優先順位が含まれます。アプリケーションの優先順位を設定すると、その優先順位の PFC および ETS の DCB 設定はすべてアプリケーションに適用できます。アプリケーション TLV は、アプリケーション優先順位情報をほかのホストと交換するためにこの表データを使用します。
デフォルトでは、アプリケーション機能はピアから優先順位マッピングを受け入れます。アプリケーション TLV appln の willing プロパティーは PFC に似ており、ピア間の情報交換を可能にします。
この表のエントリでは、次の形式が使用されます。
protocol-ID/selector/priority
protocol-ID と selector のペアによってアプリケーションが識別されます。対応するアプリケーションの優先順位は、0 から 7 までの値を含む優先順位によって識別されます。
アプリケーションの優先順位に関するこの情報をほかのホストと交換するには、アプリケーション TLV を次のように設定します。
# lldpadm set-agenttlvprop -p property=value -a agent appln
たとえば、FCoE トラフィックの場合、プロトコル ID は 0x8906、セレクタ ID は 1 です。このアプリケーションに優先順位 4 が割り当てられているとします。アプリケーション TLV の設定用パラメータを示す表 4に基づいて、次のコマンドを入力します。
# lldpadm set-agenttlvprop -p apt=8906/1/4 -a net0 appln # lldpadm show-agenttlvprop -a net0 appln -p apt AGENT TLVNAME PROPERTY PERM VALUE EFFECTIVE DEFAULT POSSIBLE net0 appln apt rw 8906/1/4 8906/1/4 -- --