リンクアグリゲーションの構成には次のような要件があります。
アグリゲーションに構成するデータリンク上には、IP インタフェースを構成しないでください。
大域ゾーンからのみリンクアグリゲーションを作成できます。IP インタフェースをデータリンク上に構成しない場合でも、データリンクを使用して非大域ゾーンからリンクアグリゲーションを作成することはできません。リンクアグリゲーションは複数の物理 NIC のみを組み合わせますが、非大域ゾーン内ではすべてのインタフェースが仮想です。したがって、非大域ゾーンからはリンクアグリゲーションを作成できません。
アグリゲーション内のすべてのデータリンクは、同じ速度かつ全二重モードで実行される必要があります。
DLMP アグリゲーションの場合、アグリゲーションをほかのシステムのポートに接続するために、少なくとも 1 つのスイッチが必要です。DLMP アグリゲーションを構成する場合、バックツーバック設定は使用できません。
SPARC ベースのシステムでは、各データリンクに一意の MAC アドレスが必要です。詳細については、Oracle Solaris 11.3 でのネットワークコンポーネントの構成と管理 の 各インタフェースの MAC アドレスが一意であることを確認する方法を参照してください。
(トランクアグリゲーションのみ) ポートをトランクアグリゲーションに接続したり、トランクアグリゲーションから切り離したりするには、IEEE 802.3ad Link Aggregation Standard で定義されているリンク状態通知がデバイスでサポートされている必要があります。リンク状態通知をサポートしていないデバイスは、dladm create-aggr コマンドの –f オプションを使用してのみ集約できます。このようなデバイスの場合、リンク状態は常に UP として報告されます。–f オプションの使用については、リンクアグリゲーションを作成する方法を参照してください。