次のコマンドを使用して ETS 構成に関する情報を表示できます。
# dladm show-linkprop -p etsbw-lcl,etsbw-rmt,etsbw-lcl-advice,etsbw-rmt-advice datalink
このコマンドは物理リンクの ETS に関連する情報を表示します。
# dladm show-phys -D ets phys-link
このコマンドは、リンク上の帯域幅の割り当てと分配に関連する、物理リンク全体のローカルおよびリモートの ETS 構成を表示します。
# lldpadm show-agenttlvprop -a agent etscfg
この agent は、LLDP が有効になっているデータリンクです。このコマンドは、ホストが ETS 情報をピアと同期する機能を制御する ETS TLV プロパティーを表示します。
この例では、同期が有効になる前に ETS に関連するデータリンクプロパティーのステータスを表示する方法を示します。
# dladm show-linkprop -p cos,etsbw-lcl,etsbw-rmt,etsbw-lcl-advice, \ etsbw-rmt-advice vnic1 LINK PROPERTY PERM VALUE EFFECTIVE DEFAULT POSSIBLE vnic1 cos rw 2 2 0 0-7 vnic1 etsbw-lcl rw 10 10 0 -- vnic1 etsbw-rmt r- 20 20 -- -- vnic1 etsbw-lcl-advice r- 20 20 -- -- vnic1 etsbw-rmt-advice rw 10 10 0 --
この出力は、2 の cos 値を使用して vnic1 に対して、ホストが 10% の ETS 値を設定および推奨していることを示します。ただし、2 の cos 値を使用して vnic1 に対して、ピアが 20% の ETS 値を設定および推奨しています。同期が有効ではない (willing が有効ではない) ため、ホストは etsbw-lcl プロパティーの EFFECTIVE 値 (ローカル構成値) に反映されているピアの推奨を受け入れていません。
使用例 43 ローカルホストで ETS 情報を同期する機能の表示この例では、ローカルホストがピアの ETS 構成に合わせて調整する機能の、現在のステータスを表示する方法を示します。
# lldpadm show-agenttlvprop -a net0 etscfg AGENT TLVNAME PROPERTY PERM VALUE EFFECTIVE DEFAULT POSSIBLE net0 etscfg willing rw off -- on on,off
同期を有効にするには、次のコマンドを入力します。
# lldpadm set-agenttlvprop -p willing=on -a net0 etscfg # dladm show-linkprop -p cos,etsbw-lcl,etsbw-rmt, \ etsbw-lcl-advice,etsbw-rmt-advice vnic1 LINK PROPERTY PERM VALUE EFFECTIVE DEFAULT POSSIBLE vnic1 cos rw 2 2 0 0-7 vnic1 etsbw-lcl rw 10 20 0 -- vnic1 etsbw-rmt r- 20 20 -- -- vnic1 etsbw-lcl-advice r- 20 20 -- -- vnic1 etsbw-rmt-advice rw 10 10 0 --
同期が有効 (willing プロパティーが有効) であるため、ホストは etsbw-lcl の EFFECTIVE 値に反映されているピアの推奨を受け入れます。
次の例は、物理リンクの優先順位値ごとにホストおよびピアで有効な ETS 値を表示します。
# dladm show-phys -D ets net4 LINK COS ETSBW_LCL_EFFECT ETSBW_RMT_EFFECT ETSBW_LCL_SOURCE CLIENTS net4 0 0 30 local net4 1 0 0 local -- 2 0 0 local -- 3 0 0 local -- 4 0 70 local -- 5 0 0 local -- 6 0 0 local -- 7 0 0 local --
有効な ETS 帯域幅を優先順位に対する割合として表示します。
有効な ETS 帯域幅をピアの優先順位値に対する割合として表示します。
ETSBW_LCL_EFFECT 値のソースを示します。この値は local (構成値) または remote (推奨値) のいずれかになります。
次の例は、ローカル構成値、ローカルの有効値、およびピアによる推奨値を含むローカルの ETS 情報を表示します。
# dladm show-phys -D ets -l net5 LINK COS ETSBW_LCL ETSBW_LCL_EFFECT ETSBW_LCL_ADVICE CLIENTS -- 0 80 80 0 net5 1 0 0 0 -- 2 0 0 0 -- 3 20 20 0 vnic2 4 0 0 0 -- 5 0 0 0 -- 6 0 0 0 -- 7 0 0 0 --
ピアはいずれの値も推奨していないため、ローカルの有効値 (ETSBW_LCL_EFFECT) はローカル構成値 (ETSBW_LCL) を使用して設定されます。
次の例はピアに関する情報を示します。
# dladm show-phys -D ets -r net5 LINK COS ETSBW_RMT_EFFECT ETSBW_RMT_ADVICE CLIENTS -- 0 0 20 net5 1 0 0 -- 2 0 0 -- 3 0 80 vnic2 4 0 0 -- 5 0 0 -- 6 0 0 -- 7 0 0 --
この出力は、優先順位 3 に対して 80% を設定することをホストがピアに推奨している場合でも、リモートピアが ETSBW_RMT_EFFECT フィールドに値を設定していないことを示します。