次のエンドツーエンドの使用事例は、次のアクションを実行する方法を示しています。
DLMP アグリゲーションを作成します。
アグリゲーションにリンクを追加します。
アグリゲーション上に IP インタフェースを構成します。
アグリゲーション上に VNIC を構成します。
アグリゲーションのプローブベースの障害検出を構成します。
ルーティングテーブル内にターゲット IP アドレスを構成します。
ICMP プローブと推移的プローブをモニターします。
管理者になります。
詳細は、Oracle Solaris 11.3 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の 割り当てられている管理権利の使用を参照してください。
アグリゲーションのデータリンクを識別するデータリンク情報を表示します。
# dladm show-link LINK CLASS MTU STATE OVER net0 phys 1500 up -- net1 phys 1500 up -- net2 phys 1500 up --
集約するデータリンク上には IP インタフェースが構成されていないことを確認します。インタフェースがいずれかのリンク上に構成されている場合、インタフェースを削除します。
# ipadm show-if IFNAME CLASS STATE ACTIVE OVER lo0 loopback ok yes -- net0 ip ok no -- # ipadm delete-ip net0
リンク net0 および net1 を含む DLMP アグリゲーションを作成します。
# dladm create-aggr -m dlmp -l net0 -l net1 aggr1
別のリンク net2 をアグリゲーションに追加します。
# dladm add-aggr -l net2 aggr1
既存のスイッチ構成に新しいリンクが必要な場合、そのリンクを収容できるようにスイッチを再構成します。スイッチの製造元のドキュメントを参照してください。
アグリゲーション aggr1 上に IP インタフェースを構成します。
# ipadm create-ip aggr1 # ipadm create-addr -a local=10.10.10.1 aggr1/v4
アグリゲーション上に VNIC を作成します。
# dladm create-vnic -l aggr1 vnic1
アグリゲーションのプローブベースの障害検出を構成します。
# dladm set-linkprop -p probe-ip=+ aggr1
ソースとターゲットのアドレスは、指定されていないため、自動的に選択されます。
集約されたポートの状態とターゲットを表示します。
# dladm show-aggr -S LINK PORT FLAGS STATE TARGETS XTARGETS aggr1 net0 u--3 active 10.10.10.2 net2 net1 -- net1 u-2- active -- net2 net0 -- net2 u-2- active -- net0 net1
ICMP プローブの統計情報をモニターします。
# dlstat show-aggr -n -P i TIME AGGR PORT LOCAL TARGET PROBE NETRTT RTT 1.16s aggr1 net0 10.10.10.1 10.10.10.2 i33 -- -- 1.16s aggr1 net0 10.10.10.1 10.10.10.2 i33 0.08ms 0.33ms 2.05s aggr1 net0 10.10.10.1 10.10.10.2 i34 -- -- 2.05s aggr1 net0 10.10.10.1 10.10.10.2 i34 0.01ms 0.64ms 4.05s aggr1 net0 10.10.10.1 10.10.10.2 i35 -- -- 4.05s aggr1 net0 10.10.10.1 10.10.10.2 i35 0.10ms 0.35ms 5.54s aggr1 net0 10.10.10.1 10.10.10.2 i36 -- -- 5.54s aggr1 net0 10.10.10.1 10.10.10.2 i36 0.08ms 0.34ms
ポート間の推移的プローブの統計情報をモニターします。
# dlstat show-aggr -n -P t TIME AGGR PORT LOCAL TARGET PROBE NETRTT RTT 0.30s aggr1 net2 net2 net0 t38 -- -- 0.30s aggr1 net2 net2 net0 t38 0.46ms 0.59ms 0.46s aggr1 net0 net0 net1 t39 -- -- 0.46s aggr1 net0 net0 net1 t39 0.46ms 0.50ms 0.48s aggr1 net1 net1 net0 t39 -- -- 0.48s aggr1 net1 net1 net0 t39 0.34ms 0.38ms 0.72s aggr1 net2 net2 net1 t38 -- -- 0.72s aggr1 net2 net2 net1 t38 0.38ms 0.42ms 0.76s aggr1 net0 net0 net2 t39 -- -- 0.76s aggr1 net0 net0 net2 t39 0.33ms 0.38ms 0.87s aggr1 net1 net1 net2 t39 -- -- 0.87s aggr1 net1 net1 net2 t39 0.32ms 0.38ms 1.95s aggr1 net2 net2 net0 t39 -- -- 1.95s aggr1 net2 net2 net0 t39 0.36ms 0.42ms 1.97s aggr1 net2 net2 net1 t39 -- -- 1.97s aggr1 net2 net2 net1 t39 0.32ms 0.38ms 1.99s aggr1 net0 net0 net1 t40 -- -- 1.99s aggr1 net0 net0 net1 t40 0.31ms 0.36ms 2.12s aggr1 net1 net1 net0 t40 -- -- 2.12s aggr1 net1 net1 net0 t40 0.34ms 0.40ms 2.14s aggr1 net0 net0 net2 t40 -- --
IP インタフェースが構成されたアグリゲーション aggr0 が作成されます。VNIC vnic1 はアグリゲーション aggr0 上に構成されます。プローブベースの障害検出は、プローブのソース IP アドレスおよびターゲット IP アドレスを指定せずに構成されています。プローブを有効にするために、ルーティングテーブル内のターゲットは、指定された IP アドレス 10.10.10.1 と同じサブネット上に IP アドレス 10.10.10.2 を使用して構成されます。ICMP プローブおよび推移的プローブの統計情報がモニターされます。