Oracle® Solaris Studio 12.4: C++ ユーザーズガイド

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更新: 2014 年 12 月
 
 

8.2 実行時エラーの指定

例外に関する実行時エラーメッセージには、次の 5 種類があります。

  • 例外のハンドラがありません

  • 予期しない例外を送出

  • ハンドラでは例外の再送出しかできません

  • スタックの巻き戻し中は、デストラクタは独自の例外を処理しなければなりません

  • メモリー不足

実行時にエラーが検出されると、現在の例外の種類と、前述の 5 つのメッセージのいずれかがエラーメッセージとして表示されます。デフォルト設定では、事前定義済みの terminate() 関数が呼び出され、さらにこの関数から abort() が呼び出されます。

コンパイラは、例外指定に含まれている情報に基づいて、コードの生成を最適化します。たとえば、例外を送出しない関数のテーブルエントリは抑止されます。また、関数の例外指定の実行時チェックは、できるかぎり省略されます。