Oracle® Solaris Studio 12.4: C++ ユーザーズガイド

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更新: 2014 年 12 月
 
 

8.3 例外の無効化

プログラムで例外を使用しないことが明らかであれば、features=no%except コンパイラオプションを使用して、例外処理用のコードの生成を抑止することができます。このオプションを使用すると、コードサイズが若干小さくなり、実行速度が多少高速になります。ただし、例外を無効にしてコンパイルしたファイルを、例外を使用するファイルにリンクすると、例外を無効にしてコンパイルしたファイルに含まれている局所オブジェクトが、例外が発生したときに破棄されずに残ってしまう可能性があります。デフォルト設定では、コンパイラは例外処理用のコードを生成します。時間と容量のオーバーヘッドが重要な場合を除いて、通常は例外を有効のままにしておいてください。


注 -  C++ 標準ライブラリ、dynamic_cast 演算子、およびデフォルト演算子 new では例外が必要なため、これらの機能を使用する場合は例外を無効にしないでください。