Oracle® Solaris Studio 12.4: C++ ユーザーズガイド

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更新: 2014 年 12 月
 
 

13.3 従来の iostream ライブラリの使用

従来型の iostream ライブラリからルーチンを使用するには、必要なライブラリ部分のヘッダーファイルをインクルードする必要があります。次の表で各ヘッダーファイルについて説明します。

表 13-1  iostream ルーチンのヘッダーファイル
ヘッダーファイル
説明
iostream.h
iostream ライブラリの基本機能の宣言。
fstream.h
ファイルに固有の iostreamstreambuf の宣言。この中で iostream.h をインクルードします。
strstream.h
文字型配列に固有の iostreamstreambuf の宣言。この中で iostream.h をインクルードします。
iomanip.h
マニピュレータ値の宣言。マニピュレータ値とは iostream に挿入または iostream から抽出する値で、特別の効果を引き起こします。この中で iostream.h をインクルードします。
stdiostream.h
(廃止) stdio FILE の使用に固有の iostreamstreambuf の宣言。この中で iostream.h. をインクルードします。
stream.h
(旧形式) この中で iostream.hfstream.hiomanip.hstdiostream.h をインクルードします。C++ Version 1.2 の旧形式ストリームと互換性を保つため。

これらのヘッダーファイルすべてをプログラムにインクルードする必要はありません。自分のプログラムで必要な宣言の入ったものだけをインクルードします。デフォルトでは、従来型の libiostream ライブラリは iostream に含まれています。