Oracle® Solaris Studio 12.4: C++ ユーザーズガイド

印刷ビューの終了

更新: 2014 年 12 月
 
 

11.6 共有ライブラリの使用

次の C++ 実行時共有ライブラリは、C++ コンパイラの一部として出荷されています。

  • libCCexcept.so.1 (SPARC Solaris のみ)

  • libstlport.so.1

  • libstdc++.so.6

  • libgcc_s.so.1

  • libCrunG3.so.1

Linux では、次の追加ライブラリが C++ コンパイラの一部として出荷されています。

  • libCrun.so.1

  • libCstd.so.1

  • libdemangle.so

  • libiostream.so.1

最新の Oracle Solaris リリースでは、次の追加ライブラリがほかのライブラリとともに、Oracle Solaris C++ 実行時ライブラリパッケージである SUNWlibC の一部としてインストールされます。

アプリケーションが、C++ コンパイラの一部として出荷されている共有ライブラリのいずれかを使用している場合は、CC ドライバは runpath に調整を加え (-R オプションを参照)、実行可能ファイルの構築に使用するライブラリの場所を指すようにします。あとで、同じバージョンのコンパイラを同じ場所にインストールしていないコンピュータに実行可能ファイルを配備する場合は、必要な共有ライブラリが見つかりません。

プログラムの起動時に、ライブラリはまったく見つからない、あるいは誤ったバージョンのライブラリが使用される可能性があり、プログラムの正しくない動作につながります。このような状況では、必要なライブラリを実行可能ファイルとともに出荷し、それらのライブラリのインストール場所を指す runpath を指定して構築を行うべきです。

Using and Redistributing Solaris Studio Libraries in an Application』の記事には、このトピックについての完全な説明と例が記載されています。これは http://www.oracle.com/technetwork/articles/servers-storage-dev/redistrib-libs-344133.html にあります。