Oracle® Solaris Studio 12.4: C++ ユーザーズガイド

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更新: 2014 年 12 月
 
 

1.2 x86 の特記事項

    x86 Oracle Solaris プラットフォーム用にコンパイルする場合、いくつかの重要な点に注意してください。

  • –xarchssesse2sse2a、または sse3 以降に設定してコンパイルしたプログラムは、必ずこれらの拡張子と機能を提供するプラットフォームでのみ実行してください。

  • Oracle Solaris Studio 12.4 では、デフォルトの命令セットおよび -xarch=generic の意味が sse2 に変更されました。ターゲットプラットフォームオプションを指定せずにコンパイルすると、古い Pentium III または以前のシステムと互換性がない sse2 バイナリが生成されます。

  • コンパイルとリンクを別個の手順で行う場合は、常にコンパイラを使ってリンクし、同じ –xarch 設定で正しい起動ルーチンがリンクされるようにしてください。

  • x86 の 80 ビット浮動小数点レジスタが原因で、x86 での演算結果が SPARC の結果と異なる場合があります。この差を最小にするには、–-fstore オプションを使用するか、ハードウェアが SSE2 をサポートしている場合は -xarch=sse2 でコンパイルします。

  • 組み込み数学ライブラリ (sin(x) など) が異なるため、Solaris と Linux の間でも数値結果が異なることがあります。