プロファイルを有効および無効にする

netadm コマンドを使用して、プロファイルのタイプや、プロファイルが固定であるかリアクティブであるかに関係なく、すべてのプロファイルを有効および無効にします。基本コマンドの構文は次のとおりです。

# netadm enable [ -p profile-type ] [ -c ncu-class ] profile-name

たとえば、次のようにして、システム定義の Automatic NCP を有効にします。

# netadm enable -p ncp Automatic

プロファイルの有効化と無効化に関する基本的な情報については、プロファイルベースのネットワーク構成の使用ガイドラインを参照してください。

さまざまなタイプのプロファイルの有効化および無効化については、次の追加ガイドラインを参照してください。

• NCP – システムには常に、1 つのアクティブな NCP と 1 つのアクティブな場所プロファイルが必要です。さらに、常にシステム上でアクティブにできるのは 1 つの NCP と 1 つの場所プロファイルだけです。システム上のほかの既存の NCP はすべて、非運用状態になります。アクティブな NCP は、別の NCP を明示的に有効にするまでアクティブなままです。別の NCP を有効にすると、現在アクティブな NCP は暗黙的に無効になります。無効化および有効化プロセスは、まずシステム上のすべてのネットワーク接続をシャットダウンしたあと、新しい NCP で指定されている構成に従って接続を復元します。

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  注 -  システム上で現在アクティブな NCP を明示的に無効にすることはできません。それを行うと、システムの基本的なネットワーク接続が事実上、シャットダウンされてしまうためです。NCP は、別の NCP が有効になったときに常に、暗黙的に無効になるだけです。

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  DefaultFixed NCP を有効にして固定モードに切り替えると、DefaultFixed の場所も自動的に有効になり、変更はできません。

  Automatic NCP を有効にすると、アクティブ化ポリシーにより、現在のネットワーク状態に基づいて適切な該当の場所が選択され、有効になります。

• NCU – NCU のアクティブ化モードが manual に設定されている場合、現在アクティブな NCP の一部である個別の NCU を手動で有効および無効にできます。リンクまたは NCU クラスが指定されていない場合、両方の NCU が有効または無効になります。NCU の説明を参照してください。

• 場所 – デフォルトでは、有効にする最適な場所プロファイルがシステムにより選択されます。システムは、system または conditional アクティブ化モードの場所セットから場所を選択します。ただし、場所の起動モードに関係なく、ユーザーはいつでも手動で場所を有効にしてシステムの選択をオーバーライドできます。場所を手動で有効にすると、システムはアクティブな場所を自動的に変更しません。場所の自動選択は無効になります。システムによる条件付きの場所選択に戻すには、手動で有効化された場所を明示的に無効にする必要があります。場所プロファイルの説明を参照してください。

• ENM – これらのプロファイルは、manual または conditional アクティブ化モードに設定できます。activation-mode プロパティーを conditional に設定した場合は、システムが指定された条件に基づいて ENM を有効または無効にします。アクティブ化モードを manual に設定した場合は、netadm コマンドを使用して ENM を有効または無効にできます。ENM のアクティブ化には制約はありません。常にシステムで 0 個以上の ENM をアクティブにすることができます。1 つの ENM を有効または無効にしても、ほかの現在アクティブな ENM には影響しません。プロファイルのアクティブ化モードを参照してください。

使用例 16  NCP の有効化

次の例では、myncp という名前のユーザー定義 NCP が有効になります。

$ netadm enable -p ncp myncp
Enabling ncp 'myncp'

使用例 17  場所プロファイルの有効化

次の例では、office という名前の場所プロファイルが有効になります。

$ netadm enable -p loc office
Enabling loc 'office'

プロファイル名を指定する際に、netadm コマンドでは大文字と小文字が区別されないことに注意してください。

使用例 18  リンク NCU を無効にする

次の例では、net1 という名前のリンク NCU が無効になります。

$ netadm disable -p ncu -c phys net1

使用例 19  場所の無効化

次の例では、office という名前の場所が無効になります。

$ netadm disable -p loc office
Disabling loc 'office'

使用例 20  ENM の有効化と無効化

次の例では、ENM test-enm1 が有効になり、別の ENM test-enm2 が無効になります。

$ netadm enable -p enm test-enm1
Enabling enm 'test-enm1'
$ netadm disable -p enm test-enm2
Disabling enm 'test-enm2'

使用例 21  固定モードとリアクティブモードの切り替え

次の例では、システム定義の DefaultFixed NCP を有効にすることにより、固定モードに切り替える方法を示します。

$ netadm enable -p ncp DefaultFixed
Enabling ncp 'DefaultFixed'