次の機能が新しく導入または変更されています。
dladm コマンドには、40G に対応したデバイスの速度ネゴシエーションを確認するために使用できる新しいリンクプロパティーが含まれています。
たとえば、デバイス (ixgbe0) 上の 40G 全二重設定を確認するには次のようにします。
# dladm show-linkprop -p adv-40gfdx-cap ixgbe0
詳細は、dladm(1M) のマニュアルページを参照してください。
route コマンドに –name オプションが追加されています。このオプションを使用すると、永続的 (静的) ルートに関する情報を追加、変更、削除、または表示するときに名前を指定できます。以前のリリースでは、その宛先とゲートウェイによってのみルートの参照が可能でした。このオプションは永続的 (静的) ルート用のみに使用できることに注意してください。詳細は、永続的 (静的) ルートの作成を参照してください。route(1M) のマニュアルページも参照してください。
このリリースでは、iSCSI ターゲットをブートディスクとして使用する Oracle Solaris システム上のデータリンクに汎用名を割り当てることができます。この拡張機能により、iSCSI ブート環境を含むすべてのタイプのブート環境にわたって Oracle Solaris が一貫性を持って動作できるようになるため、データリンクの管理が大幅に簡素化されます。詳細は、データリンクへの汎用名の割り当てを参照してください。
特定のインタフェースで構成されている IP アドレスのタイプを示すために、ipadm show-addr –o コマンドの CURRENT 列に 2 つの新しいアドレスフラグが追加されました。D フラグが DHCP ネゴシエーションの結果として構成された IP アドレスを示すのに対して、S フラグは、IPv6 ステートレスアドレスの自動構成の結果として構成されたアドレスを示します。
たとえば、次の出力は net0/_b に 1 つの IP アドレスが存在し、そのアドレスが DHCP を介して取得されたことを示しています。net0/_a インタフェースには、IPv6 ステートレス自動構成を使用して構成されたアドレスと、DHCP を介して取得された別のアドレスの 2 つの IP アドレスが存在します。
# ipadm show-addr -o addrobj,type,current,addr ADDROBJ TYPE CURRENT ADDR lo0/v4 static U------ 127.0.0.1/8 net0/_b dhcp U----D- 10.153.125.13/24 lo0/v6 static U------ ::1/128 net0/_a addrconf U------ fe80::214:4fff:fe83:3422/10 net0/_a addrconf U-----S 2002:a99:7df0:1:214:4fff:fe83:3422/64 net0/_a addrconf U----D- 2001:db8:1:2::45e2/128
同様の情報は、ipadm show-addr -o all コマンドを使用して取得することもできます。ipadm(1M) のマニュアルページを参照してください。
svc:/network/install:default SMF サービスには、ipv4_interface と ipv6_interface という 2 つの新しいプロパティーグループタイプが含まれています。タイプ ipv4_interface および ipv6_interface のプロパティーグループを含む SC プロファイルを作成できます。svc:/network/install:default 起動メソッドは、これらのタイプのプロパティーを消費したあと、インストール後の最初のシステムブート時にそれを使用してネットワークインタフェースを構成します。SC プロファイルには、これらのタイプのプロパティーグループをいくつでも含めることができます。これにより、管理者はインストール中に複数のネットワークインタフェースを構成できます。
このサービスの既存のプロパティーグループ install_ipv4_interface と install_ipv6_interface も引き続きサポートされます。手順については、Oracle Solaris 11.3 システムのインストール の 複数の IPv4 インタフェースの構成を参照してください。