プロファイルベースのネットワーク構成の使用ガイドライン
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システムで一度にアクティブにできるのは、1 つのネットワーク構成プロファイル (NCP) および 1 つの場所プロファイルだけです。システム上のほかの既存の NCP はすべて、非運用状態になります。アクティブな NCP は、別の NCP を明示的に有効にするまでアクティブなままです。別の NCP を有効にすると、現在アクティブな NCP は暗黙的に無効になります。無効化および有効化プロセスは、まずシステム上のすべてのネットワーク接続をシャットダウンしたあと、新しい NCP で指定されている構成に従って接続を復元します。
注意 - システム上で現在アクティブな NCP を明示的に無効にすることはできません。それを行うと、システムの基本的なネットワーク接続が事実上、シャットダウンされてしまうためです。
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アクティブな NCP は、リアクティブまたは固定 (DefaultFixed) のいずれかになります。リアクティブ NCP では、システムのネットワーク環境の変更に適応できるように、システムがネットワーク構成をモニターします。DefaultFixed NCP (システム唯一の固定プロファイル) では、ネットワーク構成はインスタンス化されますが、モニターされません。
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NCP のさまざまなプロパティーの値が、そのプロファイルによるシステムのネットワーク構成管理方法を制御するポリシーを構成します。
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NCP のプロパティーに対する変更は、新しいプロパティー値として即座に実装され、そのプロファイルがアクティブになる場合には常にネットワーク構成を管理するプロファイルのポリシーの一部となります。
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システムでリアクティブモードが使用されている場合、ネットワーク構成を管理するアクティブな NCP は Automatic NCP または作成するユーザー定義のリアクティブ NCP のいずれかになります。リアクティブ NCP がアクティブな場合、netcfg および netadm コマンドを使用して、ネットワーク構成を管理します。
プロファイルベースのネットワーク構成は、次のガイドラインに従います。
システムで固定モードが使用されている場合は、ネットワーク構成を管理するアクティブな NCP は常に DefaultFixed になります。この NCP がアクティブな場合、dladm および ipadm コマンドを使用してネットワーク構成を管理します。詳細は、Oracle Solaris でのデータリンク構成の管理およびOracle Solaris での IP インタフェースとアドレスの構成および管理を参照してください。
プロファイルのアクティブ化ポリシー
プロファイルのアクティブ化モードは、手動、自動、または条件付きのいずれかです。リアクティブプロファイルがアクティブな場合、ネットワーク環境の変化によりシステムがネットワーク構成を再評価し、現在の条件に基づいてリアクティブ NCP および場所のアクティブ化に関する最適な推測を行います。ネットワーク状態の変化には、Ethernet ケーブルの接続または切断、DHCP リースの取得または解放、および新しい無線ネットワークの検出が含まれます。常に、アクティブな NCP と場所がシステムに 1 つ存在する必要があります。
リアクティブネットワーク構成モードでは、リアクティブ NCP のアクティブ化ポリシーを指定できます。このポリシーは、NCU を有効にするタイミングを決定します。個々の場所プロファイルにも、アクティブ化の条件を定義したプロパティーが含まれています。
NCU、場所プロファイル、および ENM には、どれにも activation-mode プロパティーがあります。許容される値は、プロファイルタイプごとに異なります。さらに、activation-mode プロパティーを検証する方法、および各プロファイルが有効になる条件も、プロファイルタイプごとに異なります。
注 - NCU の activation-mode プロパティーは、manual と prioritized のどちらかに設定できます。場所プロファイルの activation-mode プロパティーは、manual、conditional-any、conditional-all、または system に設定できます。
NCP アクティブ化ポリシーは、NCU ごとに指定可能なプロパティーと条件を使用することで適用されます。指定されるポリシーの例として、「無線接続よりも有線接続を優先する」や「一度に 1 つのインタフェースをアクティブにする」などがあります。NCP を有効にする方法とタイミングは、NCU タイプごとに設定されたプロパティーで定義されます。アクティブ化条件の詳細は、netcfg(1M) のマニュアルページを参照してください。
注 - インタフェース NCU はベースとなるリンク NCU に関連付けられています。各インタフェース NCU は、関連付けられたリンク NCU を有効にするとアクティブになります。ベースとなるリンク NCU との依存関係は削除できません。関連付けられたリンク NCU を有効化せずにインタフェース NCU を有効化する場合は、そのインタフェースのベースとなるリンク NCU が有効になるまで、インタフェース NCU は実際にアクティブになりません。
プロファイルのアクティブ化モード
ユーザー定義の NCU、場所プロファイル、および ENM にはすべて、activation-mode プロパティーが存在します。netcfg コマンドを使用してプロファイルを作成または変更すると、activation-mode プロファイルが設定されます。NCP に activation-mode プロパティーはありません。すべての NCP は手動で有効化されます。
次の表に、さまざまなプロファイルタイプの activation-mode プロパティーの取り得る値を示します。
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プロファイルの有効化および無効化の詳細は、プロファイルを有効および無効にするを参照してください。