あるネットワークデバイスに関連付けられている IP 構成を保存してから、その構成を別のネットワークデバイスに移動する必要がある場合は、次の手順を使用します。この手順は、システムからネットワークカードを取り外すための準備として、またはネットワークケーブル接続を変更する際に実行できます。
あくまでも例として、この手順では net0 (e1000g0) デバイスに関連付けられている IP 構成を保存し、その構成を nge0 デバイスに適用する方法を説明します。
次の例では、e1000g0 の IP 構成が何らかの理由で停止し、そのために構成を nge0 に移動する必要があるものとします。
# dladm show-phys LINK MEDIA STATE SPEED DUPLEX DEVICE net0 Ethernet down 0 unknown e1000g0 net1 Ethernet down 0 unknown e1000g1 net2 Ethernet up 1000 full nge0 net3 Ethernet down 0 unknown nge1
# ipadm disable-if interface
たとえば、次のように net0 上の IP 構成を無効にします。
# ipadm disable-if net0
この手順を使用すると、IP 構成を再作成せずにデータリンクの名前を変更できます。
たとえば、次のように net0 データリンクの名前を変更できます。
# dladm rename-link net0 oldnet0
# dladm rename-link new-link primary-link
たとえば、次のようにして、net0 リンク名を net2 データリンクに再割当てします。
# dladm rename-link net2 net0
# ipadm enable-if -t net0
新規インストールを実行する場合は、システム上のネットワークデバイスの総数に応じて net0、net1、netN と続く命名規則を使用する総称名が、システムのすべてのデータリンクに自動的に割り当てられます。インストール後に、データリンクに異なる名前を割り当てることができます。次の例は、インタフェースに対して最初に提供された IP アドレスを変更する方法を示します (最初に既存のインタフェースを削除する操作を含む)。
# ipadm delete-ip net0 # ipadm create-ip net0 # ipadm create-addr -T addrconf net0/new-add
詳細は、Oracle Solaris 11.3 でのネットワークコンポーネントの構成と管理 の 第 2 章, Oracle Solaris でのデータリンク構成の管理を参照してください。