ipadm コマンドは、IP インタフェースを構成する主な手段としての ifconfig コマンドを最終的に置き換えるために導入されました。
ipadm コマンドは、次の TCP/IP プロトコルのプロパティーを構成するための ndd コマンドも置き替えます。
IP
アドレス解決プロトコル (ARP)
ストリーム制御伝送プロトコル (SCTP)
インターネット制御メッセージプロトコル (ICMP)
TCP およびユーザーデータグラムプロトコル (UDP) などの上位階層プロトコル
インタフェースを構成するためのツールとして、ipadm コマンドには ifconfig コマンドに優る次の利点があります。
ifconfig コマンドの提供する構造よりも優れたオブジェクト指向サブコマンド構造を提供します。この変更により、最終的にネットワーク構成手順がよりわかりやすくなります。
ifconfig コマンドとは異なり、ネットワーク構成の変更を永続的なものにできます。
スクリプト作成に役立つ解析可能な出力オプションをサポートします。
プロトコルのプロパティーを設定するためのツールとして、ipadm コマンドには ndd に優る次の利点があります。
プロパティーの現在値とデフォルト値や指定可能な値範囲などの、ndd コマンドよりも広範囲のプロパティー情報を提供します。
プロパティー値を永続的 (または一時的) に設定します。ndd コマンドは、プロパティー値を一時的に設定するだけです。
スクリプト作成に役立つ解析可能な出力オプションをサポートします。
ipadm コマンドを ifconfig および ndd コマンドと比較する場合は、Oracle Solaris 10 から Oracle Solaris 11.3 への移行 の ネットワーク管理コマンドの変更を参照してください。ifconfig(5) のマニュアルページも参照してください。
ipadm コマンドの詳細については、ipadm(1M) のマニュアルページを参照してください。