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Oracle SuperCluster M7 シリーズセキュリティーガイド

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更新: 2016 年 2 月
 
 

暗号化された ZFS データセットの作成

保存データを保護する必要がある組織は、暗号化された ZFS データセットを使用することで、ゾーン配備されたアプリケーションおよび情報がさらに保護されるように選択できます。管理者の介入なしで各非大域ゾーンを起動できるようにするために、個々のデータベースまたはアプリケーションドメイン内でローカルに格納されている ZFS 暗号化鍵にアクセスするように、暗号化された ZFS データセットが構成されています。

  1. 計算サーバーのいずれかにログインし、スーパーユーザーとしてホストコンソールにアクセスします。

    計算サーバーへのログインとデフォルトパスワードの変更を参照してください。

  2. ZFS 暗号化鍵を作成します。

    必要な鍵を作成するための簡単な方法は、次のようなコマンドを使用する方法です。

    # zfs createzfs_pool_name/zfskeystore
    $ chown root:root /zfs_pool_name/zfskeystore
    $ chmod 700 /zfs_pool_name/zfskeystore
    $ pktool genkey keystore=file keytype=aes keylen=256 \
    outkey=/zfs_pool_name/zfskeystore/zone_name.key
    
  3. 暗号化された ZFS データセットを作成します。
    # zfs create -o encryption=aes-256-ccm -o \
    keysource=raw,file:///zfs_pool_name/zone_name.key \
    zfs_pool_name/zone_name
    
  4. u01 および共通データセットを暗号化します。

    このように同じアプローチを使用すると、サイト固有の要件およびポリシーに応じて、同じ (SuperCluster 固有の) 鍵とデータセットごとに一意の鍵のいずれかを使用して、u01 および共通データセットを暗号化できます。この例では、Step 3で作成されたものと同じ鍵を使用して、共通データセットが作成されています。追加の ZFS 構成パラメータ (compression など) は、これらの追加データセットの作成時にも定義できます。

    # zfs create -o compression=on -o encryption=aes-256-ccm -o \
    keysource=raw,file:///zfs_pool_name/zfskeystore/zone_name.key \zfs_pool_name/u01