Go to main content

Oracle SuperCluster M7 シリーズセキュリティーガイド

印刷ビューの終了

更新: 2016 年 2 月
 
 

(オプション) キーストアへのアクセス用のパスフレーズの設定

以前のタスク暗号化された ZFS データセットの作成では、ローカルで定義されている (raw) 鍵ファイルが使用されます。このファイルは、ファイルシステム上に直接格納されている必要があります。鍵を格納する別の方法では、Sun Software PKCS #11 ソフトトークンと呼ばれる、パスフレーズで保護された PKCS #11 キーストアが使用されます。この方法を使用するには、次のタスクを実行します。

鍵が ZFS で使用可能になる前に、PKCS #11 キーストアのロックを手動で解除する必要があります。最後に、これは、暗号化された ZFS データセットをマウントする (ゾーンでも暗号化された ZFS データセットが使用されている場合は、非大域ゾーンを起動する) には、管理者が手動で介入する必要があることを意味します。その他の鍵の格納方針の詳細は、zfs_encrypt(1M) のマニュアルページを参照してください。

  1. 計算サーバーのいずれかにログインし、スーパーユーザーとしてホストコンソールにアクセスします。

    計算サーバーへのログインとデフォルトパスワードの変更を参照してください。

  2. キーストアにアクセスするために必要となる PIN (パスフレーズ) を設定します。

    新しい PKCS #11 キーストアに関連付けられたデフォルトの PIN は changeme です。この例では、このパスフレーズが 1 番目のプロンプトで使用されています。

    # pktool setpin keystore=pkcs11
    Enter token passphrase:
    Create new passphrase:
    Re-enter new passphrase:
    
  3. 鍵を別の場所に格納するには、${SOFTTOKEN} 環境変数を定義します。

    デフォルトでは、PKCS #11 Softtoken で使用される鍵マテリアルが /var/user/ ${USERNAME}/pkcs11_softtoken ディレクトリに格納されます。${SOFTTOKEN} 環境変数を定義すると、鍵マテリアルを別の場所に格納できます。この機能を使用すると、このパスフレーズで保護されている鍵マテリアルで SuperCluster 固有の格納を有効にすることができます。

    # export SOFTTOKEN=/<zfs_pool_name>/zfskeystore
    # pktool setpin keystore=pkcs11
    Enter token passphrase:
    Create new passphrase:
    Re-enter new passphrase:
    
  4. 鍵を作成します。
    # pktool genkey keystore=pkcs11 keytype=aes keylen=256 label=zone_name_rpool
    Enter PIN for Sun Software PKCS#11 softtoken:
    
  5. 前の手順で作成された鍵を参照している暗号化された ZFS データセットを作成します。
    # zfs create -o encryption=aes-256-ccm -o keysource=raw,pkcs11:object=<zone_name>_rpool zfs_pool_name/zone_name
    Enter PKCS#11 token PIN for 'zfs_pool_name/zone_name’: