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Oracle SuperCluster M7 シリーズセキュリティーガイド

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更新: 2016 年 2 月
 
 

パスワードの複雑性ルールの構成

デフォルトでは、システムアカウントパスワードの複雑さを制御する重要な制限がストレージサーバーに実装されていません。

  1. celladmin としてストレージサーバーにログインします。

    ストレージサーバー OS へのログインを参照してください。

  2. パスワードの複雑性ポリシーを定義します。

    構文:

    # /opt/oracle.cellos/host_access_control pam-auth --passwdqc N0,N1,N2,N3,N4
    

    N0,N1,N2,N3,N4 を 5 つの値のコンマ区切りセットで置き換えます。このように 5 つの値を使用することで、実際のシステムパスワードの複雑性ポリシーがまとめて設定されます。値は、次のとおりです (passwdqc.conf(5) のマニュアルページにも記載されています)。

    • N0 – 1 つの文字クラス (数字、小文字、大文字、および特殊文字) のみで構成されるパスワード用に使用されます。一般に、単純なパスワードはセキュアではないため、このパラメータは disabled に設定されます。

    • N1 – パスフレーズの要件を満たしていない 2 つの文字クラスで構成されるパスワード用に使用されます。このルールを適用するには、パスワードの長さが N1 文字以上である必要があります。

    • N2 – パスフレーズで構成されるパスワード用に使用されます。このルールを適用するには、パスワードの長さが N2 文字以上であり、パスフレーズの要件を満たしている必要があります。

    • N3 – 3 つの文字クラスで構成されるパスワード用に使用されます。このルールを適用するには、パスワードの長さが N3 文字以上である必要があります。

    • N4 – 4 つの文字クラスで構成されるパスワード用に使用されます。このルールを適用するには、パスワードの長さが N4 文字以上である必要があります。

    米国国防総省のセキュリティー要件に準拠するには、N0,N1,N2,N3,N4 パラメータを disabled,disabled,disabled,disabled,15 に設定します。このように設定することで、4 つ以上の文字クラス (大文字、小文字、数字、および特殊) で構成され、長さが 15 文字以上であるパスワードのみが受け入れられるようになります。


    注 -  文字クラスの数を計算する際は、パスワード先頭の大文字とパスワード末尾の数字はカウントされません。

    たとえば、米国国防総省の要件を満たすパスワードの複雑さを設定するには、次のように入力します。

    # /opt/oracle.cellos/host_access_control pam-auth --passwdqc disabled,disabled,disabled,disabled,15
    
  3. この設定の現在のステータスを確認します。
    # /opt/oracle.cellos/host_access_control pam-auth --status | grep min=