ZFS ファイルシステムは、任意のディスクに設定できます。ただし、ZFS ファイルシステムはディスクまたはディスクスライスに直接マップされません。ZFS ファイルシステムを作成する前に、ZFS ストレージプールを作成する必要があります。ZFS ストレージプールの詳細は、Oracle Solaris 11.3 での ZFS ファイルシステムの管理 の 第 5 章, Oracle Solaris ZFS ストレージプールの管理を参照してください。
ルートプールには、Oracle Solaris をブートするために使用されるルートファイルシステムが含まれています。ルート以外のプールで使用されるディスクには通常、ユーザーファイルやデータファイルが含まれています。ルートプールまたは非ルートプールに追加のディスクを接続すると、ディスク容量を増やすことができます。
ハードウェア障害によるシステムの停止時間を減らすには、冗長ルートプールを作成します。冗長なルートプールがない場合は、ルートプールディスクが損傷したときに、システムがブートされないことがあります。冗長なルートプール構成の場合、Oracle Solaris はミラー化されたルートプールのみをサポートします。ミラー化されたルートプールでは、ディスクを追加、交換、または切断することによって、プールのサイズを管理できます。
破損したルートプールディスクを復元するには、次のいずれかの方法を選択します。
Oracle Solaris OS 全体を再インストールします。
ルートプールディスクを交換し、スナップショットまたはバックアップメディアからファイルシステムを復元します。
ほかのデバイスに十分な冗長性がある場合は、冗長なプールのディスクを置き換えることができます。冗長ではないプールの場合、すべてのデバイスが ONLINE ステータスである場合にのみ、ディスクを置き換えることができます。