EoIB データリンクはシステムの IB 物理リンク上に、その IB 物理リンクに対応する HCA ポートで発見された GWPORT ごとに 1 つ作成できます。これらの EoIB データリンクを介して IP、VNIC、および VLAN インタフェースを構成して、通常の Ethernet データリンクを使用する場合と同様にデータ転送に使用できます。
# dladm show-ib link
リンクのポートが停止していることが出力に表示されていても、データリンクの作成および構成に進むことができます。その後、停止状態の原因が解消されると、データリンクが up 状態に自動的に移行します。このコマンドで表示される情報については、物理データリンク情報の表示を参照してください。
# dladm create-eoib -l link -g gway -c gway-port eoib-link
物理リンクの名前。
ゲートウェイ名。
ゲートウェイ Ethernet ポート。
EoIB データリンクの名前。
このコマンドは、EoIB データリンクを作成して、EoIB ゲートウェイ上の Ethernet ポートにホスト IB ポートをバインドします。
# ipadm create-ip name # ipadm create-addr -a address [address-object]
EoIB インタフェースの名前。
有効な IP アドレス。デフォルトでは、このアドレスは静的アドレスであると想定されます。
IP インタフェースに関連付けられる IP アドレスを識別する名前。address-object を指定しない場合は、name/protocol という形式を使用して OS によって名前が自動的に割り当てられます。
# ipadm show-addr
次の 2 つのコマンドの最初のコマンドは一般的な情報を表示し、2 番目のコマンドはリンクに関する IB 関連の情報を詳細に表示します。
# dladm show-link [eoib-link] # dladm show-eoib [eoib-link]
dladm show-eoib コマンドの出力例を次に示します。
LINK GWNAME GWPORT GWID FLAGS SPEED MACADDRESS OVER eib1 nm2gw-1 0a-eth-2 1A8 aHnU-- 10000 0:25:8b:60:2:3 ibp1
GWID 値 1A8 は、IB ファブリックのゲートウェイおよび Ethernet ポート {nm2gw-1, 0a-eth-2} に関連付けられている一意の識別子です。MAC アドレスは、このデータリンクに関連付けられている VNIC がゲートウェイに作成されたときにパラメータとして指定されたアドレスです。この出力に表示される残りの情報の意味については、dladm(1M) のマニュアルページを参照してください。
createvnic コマンドの詳細は、Sun Network QDR InfiniBand ゲートウェイスイッチに関するコマンドリファレンス (http://docs.oracle.com/cd/E36256_01/pdf/E36263.pdf) を参照してください。
この例は、EoIB リンクを ibp1 に構成しています。
# dladm show-ib ibp1 LINK HCAGUID PORTGUID PORT STATE GWNAME GWPORT PKEYS ibp1 212800013F2F5A 212800013F2F5C 1 up nm2gw-1 0a-eth-1 FFFF,8001 nm2gw-1 0a-eth-2 nm2gw-1 0a-eth-3 nm2gw-1 0a-eth-4 # dladm create-eoib -l ibp1 -g nm2gw-1 -c 0a-eth-2 eib1 # ipadm create-ip eib1 # ipadm create-addr -a=192.168.99.142/24 # ipadm show-addr eib1 ADDROBJ STATE TYPE ADDR eib1/v4 static ok 192.168.99.142.24 # dladm show-link eib1 LINK CLASS MTU STATE OVER eib1 eoib 1500 up ibp1 # dladm show-eoib eib1 LINK GWNAME GWPORT GWID FLAGS SPEED MACADDRESS OVER eib1 nm2gw-1 0a-eth-2 1A8 aHnU-- 10000 0:25:8b:60:2:3 ibp1