リムーバブルメディアサービスによってリムーバブルメディアへのアクセスが可能になりますが、手動のマウントとは異なり、管理権利は必要ありません。
メディアにファイルシステムとラベルが含まれる場合、/media/pathname マウントポイントの名前にメディアラベル名が使用されます。ラベルが存在しない場合は、ディスクのモデル名がメディアの名前に使用されます ( /media/cdrom など)。汎用的なニックネームは、レガシーシンボリックリンクにのみ使用されます。たとえば、/rmdisk/rmdisk0 のようになります。
システムに複数の種類のリムーバブルメディアデバイスがある場合は、そのアクセスポイントについて、次の表を参照してください。
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システムにマウントされているメディアを識別するには、rmmount –l コマンドを使用します。例:
# rmmount -l /dev/dsk/c4t0d3p0 rmdisk5,/media/223UHS-SD-MMC /dev/dsk/c2t0d0s2 cdrom1,cd1,sr1,Oracle_Solaris-11_1-AI-SPARC, /media/Oracle_Solaris-11_1-AI-SPARC /dev/dsk/c3t0d0p0 rmdisk2,/media/00JB-00CRA0
この出力例では、次のデバイスがマウントされています。
/dev/dsk/c4t0d3p0 – USB カードリーダー内の CF カード
/dev/dsk/c2t0d0s2 – DVD-ROM
/dev/dsk/c3t0d0p0 – リムーバブル USB ディスク
Oracle Solaris のファイルシステム形式は、Oracle Solaris ファイルシステムをサポートするための構造に加えて、基本「ビット」形式から構成されます。メディアの準備に必要な手順は、ファイルシステムのタイプごとに異なります。このため、デバイスをフォーマットする前に、どの手順に従うかを考慮してください。
rmformat コマンドを使用して、リムーバブルメディアのフォーマットとその他の管理タスクを実行できます。ファイルシステムは自動的にマウントされます。このため、メディアに既存のファイルシステムが含まれる場合は、メディアをフォーマットする前にマウント解除が必要になることがあります。
rmformat コマンドには、3 つのフォーマットオプションがあります。
quick – このオプションは、メディアを認証なしで、またはメディアの特定トラックを一部認証してフォーマットします。
long – このオプションは、メディアを完全にフォーマットします。一部のデバイスでは、このオプションを使用すると、ドライブによるメディア全体の認証が含まれることがあります。
force – このオプションは、ユーザーの確認なしに完全にフォーマットします。パスワード保護メカニズムを備えるメディアでは、このオプションによりフォーマットの前にパスワードが解除されます。パスワード保護されていないメディアでは、フォーマットはこのオプションにより強制的に長形式になります。