Go to main content
Oracle® Solaris 11.3 でのデバイスの管理

印刷ビューの終了

更新: 2016 年 11 月
 
 

リムーバブルメディアについて

リムーバブルメディアサービスによってリムーバブルメディアへのアクセスが可能になりますが、手動のマウントとは異なり、管理権利は必要ありません。

メディアにファイルシステムとラベルが含まれる場合、/media/pathname マウントポイントの名前にメディアラベル名が使用されます。ラベルが存在しない場合は、ディスクのモデル名がメディアの名前に使用されます ( /media/cdrom など)。汎用的なニックネームは、レガシーシンボリックリンクにのみ使用されます。たとえば、/rmdisk/rmdisk0 のようになります。

システムに複数の種類のリムーバブルメディアデバイスがある場合は、そのアクセスポイントについて、次の表を参照してください。

表 17  リムーバブルメディア上のデータにアクセスする方法
メディア
ラベルが付いていないメディアのパス名
ラベルが付いているメディアのパス名の例
ハードディスク
/media/usb-disk またはレガシーパス /rmdisk/rmdisk0
/media/00JB-00CRA0
DVD
/media/cdrom
/media/Oracle_Solaris-n-Live-X86

システムにマウントされているメディアを識別するには、rmmount –l コマンドを使用します。例:

# rmmount -l
/dev/dsk/c4t0d3p0       rmdisk5,/media/223UHS-SD-MMC
/dev/dsk/c2t0d0s2       cdrom1,cd1,sr1,Oracle_Solaris-11_1-AI-SPARC,  
                           /media/Oracle_Solaris-11_1-AI-SPARC
/dev/dsk/c3t0d0p0       rmdisk2,/media/00JB-00CRA0

この出力例では、次のデバイスがマウントされています。

  • /dev/dsk/c4t0d3p0 – USB カードリーダー内の CF カード

  • /dev/dsk/c2t0d0s2 – DVD-ROM

  • /dev/dsk/c3t0d0p0 – リムーバブル USB ディスク

リムーバブルメディアに関する考慮事項

Oracle Solaris のファイルシステム形式は、Oracle Solaris ファイルシステムをサポートするための構造に加えて、基本「ビット」形式から構成されます。メディアの準備に必要な手順は、ファイルシステムのタイプごとに異なります。このため、デバイスをフォーマットする前に、どの手順に従うかを考慮してください。

リムーバブルメディアのフォーマットについて

rmformat コマンドを使用して、リムーバブルメディアのフォーマットとその他の管理タスクを実行できます。ファイルシステムは自動的にマウントされます。このため、メディアに既存のファイルシステムが含まれる場合は、メディアをフォーマットする前にマウント解除が必要になることがあります。

rmformat コマンドには、3 つのフォーマットオプションがあります。

  • quick – このオプションは、メディアを認証なしで、またはメディアの特定トラックを一部認証してフォーマットします。

  • long – このオプションは、メディアを完全にフォーマットします。一部のデバイスでは、このオプションを使用すると、ドライブによるメディア全体の認証が含まれることがあります。

  • force – このオプションは、ユーザーの確認なしに完全にフォーマットします。パスワード保護メカニズムを備えるメディアでは、このオプションによりフォーマットの前にパスワードが解除されます。パスワード保護されていないメディアでは、フォーマットはこのオプションにより強制的に長形式になります。