通常、ルートプールディスクは、システムがインストールされたときに自動的にインストールされます。この手順は、ルートプールディスクを交換する必要がある場合、または新しいディスクをミラー化されたルートプールディスクとして接続する必要がある場合に使用します。
始める前に
この手順を実行する前に、次のタスクが完了していることを確認します。
新しいディスクまたは交換用のディスクを取り付けます。ZFS ファイルシステムのディスクの追加または交換を参照してください。
ディスクに VTOC ラベルが付けられていることを確認します。
prtvtoc path/disk-name コマンドを使用して確認します。使用できるその他のコマンドについては、ディスクラベル情報の表示を参照してください。ラベルを EFI から VTOC に変更する必要がある場合は、使用例 44の手順と ディスクラベルの作成の例を参照してください。
アクティブなパーティションとして選択されている Solaris パーティションがディスクにあることを確認します。
Format ユーティリティーの fdisk オプションを使用して、パーティションの情報を表示します。使用例 34に、このオプションによって表示される情報の一部を示しています。
Solaris パーティションが存在しない場合は作成します。ガイドとして 使用例 46を参照してください。
# zpool replace root-pool disk
次の例は、新しいディスク c8t1d0s0 の rpool を交換しています。
# zpool replace rpool c8t1d0s0
障害の発生したディスクを新しいディスクに交換している場合は、次の手順を実行します。
必要に応じて、新しいディスクをオンラインにします。
# zpool online root-pool disk
新しいディスクが再同期化されたことを確認します。
# zpool status root-pool
新しいディスクに Oracle Solaris をインストールしない場合は、この手順をスキップして次の手順に進みます。インストールする場合は、Oracle Solaris をインストールしてシステムをブートします。
新しいディスクが再同期化されたら、ブートブロックを適用します。
# bootadm install-bootloader
Oracle Solaris システムのブートについては、次のリソースを参照してください。
installboot(1M) のマニュアルページ。
GRUB レガシーブートローダーをインストールする場合は、まずシステムからすべての GRUB 2 ブート環境を削除し、installgrub コマンドを使用します。手順については、Oracle Solaris 11.3 システムのブートとシャットダウン の GRUB 2 がインストールされているシステムに GRUB Legacy をインストールするを参照してください。
システムをリブートし、レベル 3 で実行することによって、ブートブロックがインストールされていることを確認します。
# init 6
新しいディスクを接続してミラー化ルートプールを作成したり、サイズの大きなディスクを接続してサイズの小さいディスクと交換したりする場合には、次の手順を実行します。
新しいディスクを ZFS プールに接続します。
# zpool attach root-pool old-disk new-disk
次の例は、新しいディスク c8t1d0s0 を c8t0d0s0 上の現在の rpool に接続しています。
# zpool attach rpool c8t0d0s0 c8t1d0s0
zpool attach コマンドは、ブートブロックを自動的に適用します。
新しいディスクからブートできることを確認します。
古いディスクを新しいディスクに交換している場合は、新しいディスクからシステムをブートしたあとに、古いディスクを切断します。
# zpool detach root-pool old-disk
たとえば、c8t0d0s0 を c8t1d0s0 に交換している場合は、次のコマンドを入力します。
# zpool detach rpool c8t0d0s0