論理ユニット (LU) を STMF フレームワークに登録するだけでは、ネットワーク上のホスト (イニシエータ) から使用できるようになりません。このセクションでは、次の構成の場合に LU をイニシエータホストから認識可能にする方法を説明します。
iSCSI、ファイバチャネル、および FCoE 構成の場合、LU へのアクセスを可能にするには、LU をマップする必要があります。次のいずれかの方式を選択できます。どちらの方式でも、stmfadm コマンドを使用します。
単純マッピング – 1 つのコマンドを使用し、LU をすべてのポートを経由してすべてのイニシエータに公開します。すべてのホストで LU を使用可能にする場合は、この方式を使用します。
選択的マッピング– LU にアクセス可能なホストを指定できます。選択したホストで LU を使用できるようにする場合は、この方式を使用します。このプロセスには、次の手順が含まれます。
ホストグループの定義 – ホストグループは、同一の LU へのアクセスが許可された一連のイニシエータに付けられる名前です。単純マッピングと同様に、同じ一連の LU がすべてのホストに認識される場合、この手順は不要です。
ターゲットグループの定義 – ターゲットグループは、同じ一連の LU を同じ一連のホストグループにエクスポートする一連のターゲットポートに割り当てられる名前です。単純マッピングと同様に、同じ一連の LU がすべてのホストに認識される場合、この手順は不要です。
各論理ユニットに対して 1 つ以上のビューを追加 - ビューを追加すると、LU とホストイニシエータとの間にブリッジが作成されます。ホストグループに属するイニシエータが、ターゲットグループに含まれるターゲットポートにログインするときに、LU が認識されます。
ビューエントリは、ホストグループ、ターゲットグループ、論理ユニット番号 (LUN)、および LU 識別子の 4 つのコンポーネントで構成されます。これら 4 つのコンポーネントのうち、LU 識別子だけが必須です。その他のコンポーネントを省略した場合、次のデフォルト値が想定されます。
ホストグループを省略した場合、すべてのイニシエータ値が想定されます。
ターゲットグループを省略した場合、すべてのターゲット値が想定されます。
LUN を省略した場合、システムはエントリに適した LUN を選択します。