各ブリッジインスタンスには、可観測性ノードが割り当てられます。これは、/dev/net/ ディレクトリに表示され、ブリッジ名の末尾に 0 を付加した名前が付けられます。たとえば、/dev/net/bridgeofsighs0 になります。
可観測性ノードは、snoop コマンドおよび wiresha k パケットアナライザで使用することを目的としています。このノードは、パケット転送が暗黙的に破棄される点を除いて、標準の Ethernet インタフェースと同様に動作します。可観測性ノード上の IP は plumb することができず、passive オプションを使用しないかぎり、バインド要求 (DL_BIND_REQ) も実行できません。これにより、パケットの受信のみができ、送信はできません。
可観測性ノードは、ブリッジで処理されるすべてのパケットの未変更コピーを 1 つ作成します。これは、ユーザーがモニタリングおよびデバッグに使用できます。この動作は、従来のブリッジのポートモニタリングと同様であり、通常のデータリンクプロバイダインタフェース (DLPI) のプロミスキャスモード規則の対象になります。pfmod コマンド、または snoop コマンドと wireshark パケットアナライザの機能を使用すると、VLAN ID に基づいてパケットをフィルタリングすることもできます。
配信されたパケットは、可観測性ノードに送信されたパケットであり、ブリッジで受信されたデータを表します。
ブリッジングプロセスの完了後に、特定のリンクで送受信されるパケットを確認するには、ブリッジの可観測性ノード上ではなく、個々のリンクで snoop コマンドを実行します。
また、dlstat コマンドを使用して、ネットワークパケットがリンク上のネットワークリソースをどのように使用しているかについて統計を取得することもできます。詳細は、Oracle Solaris 11.2 での仮想ネットワークとネットワークリソースの管理 の第 8 章ネットワークトラフィックとリソース使用状況のモニタリングを参照してください。