Oracle® Solaris 11.2 でのネットワークデータリンクの管理

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更新: 2014 年 9 月
 
 

ブリッジのリンクプロパティーの設定

次のリンクプロパティーをブリッジに設定できます。

default_tag

リンクとの間で送受信されるタグなしパケットのデフォルト VLAN ID です。有効な値は 0 から 4094 です。デフォルト値は 1 です。

forward

ブリッジ経由のトラフィック転送を有効および無効にします。このプロパティーは、VNIC リンク以外のすべてのリンクに存在します。有効な値は 1 (true) および 0 (false) です。デフォルト値は 1 です。

stp

STP と RSTP を有効および無効にします。有効な値は 1 (真) と 0 (偽) です。デフォルト値は 1 であり、STP と RSTP が有効になります。

stp_cost

リンクを使用する際の STP と RSTP のコスト値を表します。有効な値は 1 - 65535 です。デフォルト値は 0 であり、自動的にコストがリンクタイプ別に計算されるように指定されます。

stp_edge

ポートがほかのブリッジに接続されているかどうかを指定します。有効な値は 1 (真) と 0 (偽) です。デフォルト値は 1 です。

stp_p2p

接続モードタイプを指定します。有効な値は、truefalse、および auto です。デフォルト値は auto です。

stp_priority

STP および RSTP ポートの優先順位値を設定します。有効な値は 0 - 255 です。デフォルト値は 128 です。

詳細は、dladm(1M) のマニュアルページを参照してください。

ブリッジのリンクプロパティーを変更するには、次のコマンドを使用します。

dladm set-linkprop -p prop=value link
使用例 4-3  ブリッジのリンクプロパティーの設定

次の例は、トラフィック転送を無効にし、接続モードタイプを設定する方法を示しています。ブリッジのプロパティーを設定するには、ブリッジを接続するリンクのプロパティーを設定する必要があります。

# dladm create-bridge -P stp -d 12 -l net0 -l net1 brooklyn
# dladm set-linkprop -p forward=0 net0
# dladm set-linkprop -p stp_p2p=true net1

次の例は、ブリッジの複数のプロパティーをリセットする方法を示しています。

# dladm reset-linkprop -p default_tag,stp_priority brooklyn