Oracle® Solaris 11.2 でのネットワークデータリンクの管理

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更新: 2014 年 9 月
 
 

VLAN トポロジ

スイッチ LAN テクノロジを使用すると、ローカルネットワーク上のシステムを VLAN に編成できます。ローカルネットワークを VLAN に分割する前に、VLAN テクノロジをサポートするスイッチを入手する必要があります。VLAN トポロジに応じて、スイッチ上のすべてのポートで単一の VLAN を処理するか、複数の VLAN を処理するように構成できます。スイッチのポートを構成する手順はスイッチの製造元によって異なります。

次の図は、3 つの VLAN に分割されているローカルエリアネットワークを示しています。

図 3-1  3 つの VLAN を含むローカルエリアネットワーク

image:この図は 3 つの VLAN を持つローカルエリアネットワークを示します。

この図の LAN のサブネットアドレスは 192.168.84.0 です。

    この LAN は、3 つの作業グループに対応する 3 つの VLAN に分割されています。

  • acctg0 (VLAN ID 789) – 経理グループ。このグループはホスト D とホスト E を所有しています。

  • humres0 (VLAN ID 456) – 人事グループ。このグループはホスト B とホスト F を所有しています。

  • infotech0 (VLAN ID 123) – 情報技術グループ。このグループはホスト A とホスト C を所有しています。

この図の変形を次の図に示します。ここではスイッチが 1 つだけ使用され、さまざまな VLAN に属している複数のホストがその単一のスイッチに接続します。

図 3-2  異なる VLAN の複数のホストを接続するスイッチ

image:この図は異なる VLAN の複数のホストを接続する単一のスイッチを示します。

この図で、ホスト A およびホスト C は、VLAN ID 123 を持つ情報技術 VLAN に属しています。ホスト A のインタフェースの 1 つに VLAN ID 123 が構成されています。このインタフェースはスイッチ 1 のポート 1 に接続しており、そのポートにも VLAN ID 123 が構成されています。ホスト B は、VLAN ID 456 を持つ人事 VLAN のメンバーです。ホスト B のインタフェースはスイッチ 1 のポート 5 に接続しており、そのポートには VLAN ID 456 が構成されています。最後に、ホスト C のインタフェースには VLAN ID 123 が構成されています。このインタフェースはスイッチ 1 のポート 9 に接続しています。ポート 9 にも VLAN ID 123 が構成されています。

また、この図は 1 つのホストが複数の VLAN に所属できることも示しています。たとえば、ホスト A にはホストのインタフェースを介して 2 つの VLAN が構成されています。2 番目の VLAN には VLAN ID 456 が構成されており、ポート 3 に接続されています。このポートには VLAN ID 456 が構成されています。したがって、ホスト A は infotech0 VLAN と humres0 VLAN の両方のメンバーです。