Oracle® Solaris 11.2 でのネットワークデータリンクの管理

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更新: 2014 年 9 月
 
 

リンクアグリゲーションの概要

リンクアグリゲーションはシステム上の複数の物理データリンクを組み合せてアプリケーションの帯域幅を改善する方法です。これらの物理データリンクを単一の論理ユニットとして一緒に構成することにより、ネットワークトラフィックのスループットが向上し、データリンク層で高可用性を実現できます。

Oracle Enterprise Manager Ops Center を使用して、個々のインタフェースとして使用可能な NIC にリストされた任意のリンクアグリゲーションを含めることができます。また、Oracle Enterprise Manager Ops Center を使用して、トランクアグリゲーションおよび DLMP アグリゲーションの詳細を表示することもできます。Oracle Enterprise Manager Ops Center の詳細は、http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=oc122&id=OPCCM を参照してください。

次の図は、システム上に構成された単純なリンクアグリゲーションの例を示しています。

図 2-1  リンクアグリゲーション構成

image:図は、リンク aggr1 のブロックを示します。3 つの物理データリンク (net0 から net2) はリンクブロックの下位にあります。

この図は、ベースとなる 3 つのデータリンク (net0net1、および net2) で構成されたアグリゲーション aggr1 を示します。これらのデータリンクは、このアグリゲーションを介してシステムを通過するトラフィック専用で利用されます。ベースとなるリンクは外部アプリケーションには隠されています。代わりに、データリンク aggr1 がアクセス可能になります。