Oracle® Solaris 11.2 でのネットワークデータリンクの管理

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更新: 2014 年 9 月
 
 

拡張伝送選択

ETS は、アプリケーションの DCB 優先順位に基づいて NIC 上の帯域幅をアプリケーションに割り当てることができる DCB 機能です。

次の図はネットワーク内の DCB の ETS 機能を示します。

図 6-1  DCB の拡張伝送選択

image:この図は DCB の拡張伝送選択機能を示します

この図のホストには、リンク帯域幅を共有する異なるタイプのトラフィック (FCoE や iSCSI など) が含まれています。図では、異なるタイプのトラフィックに対して次の表に示すような優先順位および帯域幅が割り当てられます。

トラフィック
優先順位
帯域幅
FCoE
3
60%
iSCSI
4
30%
Ethernet トラフィック (iSCSI 以外)
0
10%

対応する ETS 帯域幅の割り当てがある DCBX ETS TLV は次のとおりです。

優先順位
0
1
2
3
4
5
6
7
帯域幅の割り当て割合
10
0
0
60
30
0
0
0

ETS 機能を使用するには、NIC が機能をサポートしており、DCB モードで実行する必要があります。LLDP を有効にすると、ベースとなるリンクが DCB をサポートする場合に ETS 機能のデフォルト構成が自動的に設定されます。ただし、デフォルト構成を変更できます。詳細は、DCB の拡張伝送選択のカスタマイズピアに対する ETS 構成の推奨、およびETS 構成情報の表示を参照してください。