Oracle® Solaris 11.2 でのネットワークデータリンクの管理

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更新: 2014 年 9 月
 
 

優先順位定義の表示

次のコマンドは、NIC で有効になっている優先順位に関連する、物理リンクの PFC 情報を表示します。

# dladm show-phys -D pfc datalink
使用例 6-5  CoS 優先順位定義の表示

この例では、 pfcmap プロパティーの値に基づいて特定の物理リンクの現在の優先順位定義を表示する方法を示します。たとえば、pfcmap01000000 に構成されているとします。対応する物理リンクの優先順位マッピングを表示するには、次のように操作します。

# dladm show-phys -D pfc net0
LINK  COS    PFC   PFC_EFFECT   CLIENTS
net0   0     YES   NO           net0,vnic1
       1     YES   YES          vnic2
       2     YES   NO           vnic3
       3     YES   NO           vnic4
       4     YES   NO           vnic5
       5     YES   NO           vnic6
       6     YES   NO           vnic7
       7     YES   NO           vnic8

物理リンク net0 では、データリンク上に構成されているすべての VNIC クライアントに対して優先順位が有効になっています。ただし、ローカルホストは自身の PFC マッピングをピアの PFC マッピングに合わせて調整するため、PFC_EFFECT フィールドの値で示されているように、COS 0 および 2-7 では優先順位が無効になっています。そのため、リソースが使用可能かどうかにかかわらず、vnic2 を除くすべての VNIC のトラフィックに対して PFC フレームの交換は行われません。この構成では、vnic2 以外のすべての VNIC を通過するトラフィックで、パケットの破棄が許可されます。vnic2 のトラフィックに対しては、トラフィックの輻輳が発生すると、このクライアントでのパケットロスを防止するために PFC PAUSE フレームが送信されます。