DCB の PFC 機能は次のデータリンクプロパティーを提供します。
pfcmap – 優先順位の定義およびマッピングの情報を提供します。pfcmap プロパティーは優先順位を表す 8 ビットマスク (0–7) を指します。最下位ビットは優先順位 0 を表し、最上位ビットは優先順位 7 を表します。このマスクの各ビットは、それに対応する優先順位に対して PFC が有効かどうかを示します。デフォルトでは、pfcmap は 1111111 に設定され、したがって、すべての優先順位に対して PFC が有効になります。
pfcmap-rmt – リモートピアで有効になっている PFC マッピングを指定します。このプロパティーは読み取り専用です。
DCB ネットワークでは、受信側がトラフィックの受信速度に対応できない場合は、送信側に PFC フレームを送信して、PFC が有効になっている優先順位のトラフィックを一時停止するように送信者に要求します。受信側ホストでトラフィックの輻輳が蓄積した場合、リンク上で伝送される任意のパケットについて、DCB により送信側ホストに PFC フレームが送信されます。PFC フレームを正しく送信するには、通信を行うホストの DCB 構成情報が対称でなければなりません。システムは、リモートピアの PFC 構成と一致するように自身の PFC 構成を自動的に調整できます。pfcmap プロパティーの EFFECTIVE 値を表示する dladm show-linkprop コマンドを使用して、ローカルホスト上で動作する PFC のマッピングを決定できます。詳細は、データリンクプロパティーの表示を参照してください。
詳細は、Oracle Solaris 11.2 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の割り当てられている管理権利の使用を参照してください。
# dladm show-linkprop -p flowctrl datalink
プロパティーが pfc や auto に設定されていない場合は次のコマンドを使用します。
# dladm set-linkprop -p flowctrl=pfc datalink
# dladm set-linkprop -p pfcmap=value datalink
たとえば、CoS 優先順位 6 だけを有効にするには、次のコマンドを入力します。
# dladm set-linkprop -p pfcmap=01000000 net0