rcapd を定期的に実行するように、rcapd の動作間隔を設定できます。
すべての間隔は秒単位で指定します。次の表で、rcapd の動作とそのデフォルトの間隔値について説明します。
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間隔を調節する方法については、動作間隔を設定する方法を参照してください。
走査間隔は、rcapd が新しいプロセスを探す頻度を制御します。多くのプロセスが動作しているシステムでは、一覧の走査に時間がかかるため、走査間隔を長くして、消費される CPU 時間の合計を減らしたほうがよい場合もあります。しかし、走査間隔は、あるプロセスの存在が上限が定義されている作業負荷に属するとみなされるまでに最低限必要な時間も意味します。生存期間が短いプロセスを数多く実行する作業負荷の場合、走査間隔が長いと、rcapd はそれらのプロセスが作業負荷に属さないものとみなす可能性があります。
rcapadm で構成したサンプリング間隔は、作業負荷の使用率をサンプリングして上限を超えていた場合に、rcapd が上限を適用するまで待機する最短時間です。サンプリング間隔を短くすると、ほとんどの場合、rcapd が上限を頻繁に制限するため、ページングによる入出力が増えます。しかし、サンプリング間隔を短くすると、特定の作業負荷の物理メモリー使用率が急増した場合に、ほかの作業負荷への影響を抑えることにもなります。サンプリングの合間には、この作業負荷は自由にメモリーを消費でき、上限が定義されているほかの作業負荷のメモリーすらも利用できますが、この合間が狭められることになるのです。
rcapstat に指定したサンプリング間隔が、rcapadm で rcapd に指定したサンプリング間隔よりも短い場合、いくつかの間隔に対する出力がゼロになることがあります。この状況が発生するのは、rcapd が統計を更新する間隔が、rcapadm で指定した間隔よりも長いためです。rcapadm で指定した間隔は、rcapstat で使用されるサンプリング間隔から独立しています。