Oracle® Solaris 11.2 でのリソースの管理

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更新: 2014 年 7 月
 
 

サーバーの統合

リソース管理機能は、多くのアプリケーションを 1 台のサーバー上で統合できる環境で使用するともっとも高い効果を発揮します。

多数のマシンの管理は複雑でコストがかかるため、より大規模で拡張性の高いサーバーにアプリケーションを統合することが望まれます。個々の作業負荷を別々のシステムで実行して、そのシステムのリソースへの完全なアクセスを与える代わりに、リソース管理ソフトウェアを使用すれば、システム内の作業負荷を分離できます。リソース管理を使用すると、1 つの Oracle Solaris システムで複数の異なるアプリケーションを実行して制御することにより、システムの総保有コスト (TCO) を低減することができます。

インターネットサービスやアプリケーションサービスを提供する場合は、リソース管理を使用すると、次のことが可能になります。

  • 1 台のマシンに複数の Web サーバーを配置します。各 Web サイトのリソース消費を制御し、各サイトをほかのサイトで起こる可能性のある過剰使用から保護します。

  • 欠陥のある CGI (Common Gateway Interface) スクリプトが CPU リソースを浪費するのを防止します。

  • 不正な動作をするアプリケーションによって引き起こされる、仮想メモリーのリークを防止します。

  • 顧客のアプリケーションが、同じサイトで実行されている別の顧客のアプリケーションの影響を受けないようにします。

  • 同一マシン上で異なるレベルまたはクラスのサービスを提供します。

  • 課金目的でアカウンティング情報を取得します。