使用可能なリソース制御
次の表に、このリリースで使用できる標準のリソース制御を示します。
この表では、各制御によって制約されるリソースについて説明し、project データベースにおけるそのリソースのデフォルトの単位を示します。デフォルトの単位には次の 2 種類があります。
数量は制限される量を意味します。
インデックスは最大有効識別子を意味します。
したがって、project.cpu-shares は、プロジェクトで使用することが許可されている配分を示します。一方、process.max-file-descriptor は、open(2) システムコールによってプロセスに割り当てることができる最大ファイル番号を指定します。
表 6-1 標準のプロジェクト、タスク、およびプロセスのリソース制御 | | |
project.cpu-cap
| 1 つのプロジェクトで消費可能な CPU リソース量に対する絶対的な制限。project.cpu-cap 設定と同様、100 の値は 1 つの CPU の 100% を意味します。125 の値は 125% になります。CPU キャップの使用時は、100% がシステム上の 1 つの CPU の上限となります。
| 数量 (CPU の数)
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project.cpu-shares
| このプロジェクトに対して、公平配分スケジューラ ( FSS(7) のマニュアルページを参照) で使用することが許可されている CPU 配分。
| 数量 (配分)
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project.max-crypto-memory
| ハードウェアによる暗号化処理の高速化のために libpkcs11 が使用できるカーネルメモリーの合計量。カーネルバッファーおよびセッション関連の構造体の割り当ては、このリソース制御に対してチャージされます。
| サイズ (バイト)
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project.max-locked-memory
| ロックされる物理メモリーの許容合計量。 priv_proc_lock_memory がユーザーに割り当てられている場合、そのユーザーがすべてのメモリーをロックするのを防ぐため、このリソース制御の設定も検討してください。 project.max-device-locked-memory (これは削除されています) が、このリソース制御に置き換えられたことに注意してください。
| サイズ (バイト)
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project.max-msg-ids
| このプロジェクトに許容されるメッセージキュー ID の最大数。
| 数量 (メッセージキュー ID の数)
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project.max-port-ids
| イベントポートの許容最大数。
| 数量 (イベントポート数)
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project.max-processes
| このプロセスで同時に使用できるプロセステーブルスロットの最大数。 正常なプロセスとゾンビプロセスの両方がプロセステーブルスロットを占有するため、max-processes 制御がプロセステーブルを消費しつくすゾンビプロセスから保護します。ゾンビプロセスには本来 LWP がないため、max-lwps 制御がこのゾンビプロセス発生の可能性から保護することはできません。
| 数量 (プロセステーブルスロット数)
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project.max-sem-ids
| このプロジェクトに許容されるセマフォー ID の最大数。
| 数量 (セマフォー ID の数)
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project.max-shm-ids
| このプロジェクトに許容される共有メモリー ID の最大数。
| 数量 (共有メモリー ID の数)
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project.max-shm-memory
| このプロジェクトに許容される System V 共有メモリーの合計量。
| サイズ (バイト)
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project.max-lwps
| このプロジェクトで同時に使用できる LWP の最大数。
| 数量 (LWP 数)
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project.max-tasks
| このプロジェクトに許容されるタスクの最大数
| 数量 (タスク数)
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project.max-contracts
| このプロジェクトに許容される契約の最大数
| 数量 (契約数)
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task.max-cpu-time
| このタスクのプロセスで使用できる最長 CPU 時間。
| 時間 (秒)
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task.max-lwps
| このタスクのプロセスで同時に使用できる LWP の最大数。
| 数量 (LWP 数)
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task.max-processes
| このタスクのプロセスで同時に使用できるプロセステーブルスロットの最大数。
| 数量 (プロセステーブルスロット数)
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process.max-cpu-time
| このプロセスで使用できる最長 CPU 時間。
| 時間 (秒)
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process.max-file-descriptor
| このプロセスで使用できる最大のファイル記述子インデックス。
| インデックス (最大ファイル記述子)
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process.max-file-size
| このプロセスの書き込みに使用できる最大ファイルオフセット。
| サイズ (バイト)
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process.max-core-size
| このプロセスによって作成されるコアファイルの最大サイズ。
| サイズ (バイト)
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process.max-data-size
| このプロセスで使用できるヒープメモリーの最大サイズ。
| サイズ (バイト)
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process.max-stack-size
| このプロセスに使用できる最大スタックメモリーセグメント。
| サイズ (バイト)
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process.max-address-space
| このプロセスで使用できる、セグメントサイズの総計としての最大アドレス空間。
| サイズ (バイト)
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process.max-port-events
| イベントポートあたりに許容されるイベントの最大数。
| 数量 (イベント数)
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process.max-sem-nsems
| セマフォーセットあたりに許容されるセマフォーの最大数。
| 数量 (セットあたりのセマフォー数)
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process.max-sem-ops
| 1 回の semop コールに許容されるセマフォー操作の最大数 (semget() のコール時にリソース制御からコピーされる値)。
| 数量 (操作の数)
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process.max-msg-qbytes
| メッセージキュー内のメッセージの最大バイト数 (msgget() のコール時にリソース制御からコピーされる値)。
| サイズ (バイト)
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process.max-msg-messages
| メッセージキュー内のメッセージの最大数 (msgget() のコール時にリソース制御からコピーされる値)。
| 数量 (メッセージ数)
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リソース制御の設定や変更がまったく行われていないシステム上では、リソース制御のデフォルト値を表示できます。そのようなシステムでは、/etc/system や project データベースにデフォルト以外のエントリが含まれていません。値を表示するには、prctl コマンドを使用します。