Oracle® Solaris 11.2 でのリソースの管理

印刷ビューの終了

更新: 2014 年 7 月
 
 

rcapstat によるリソース使用効率のモニタリング

上限が定義されたプロジェクトのリソース使用効率をモニターするには、rcapstat を使用します。rcapstat の報告例については、rcapstat による報告の生成を参照してください。

報告用のサンプリング間隔、および統計を繰り返す回数を設定できます。

interval

サンプリング間隔を指定します (秒)。デフォルトの間隔は 5 秒です。

count

統計を繰り返す回数を指定します。デフォルトでは、終了シグナルを受信するまで、あるいは、rcapd プロセスが終了するまで、rcapstat は統計を報告し続けます。

rcapstat が最初に発行する報告では、ページング統計はデーモンの起動以降の活動を示します。以後の報告では、前回の報告以降の活動を示します。

次の表に、rcapstat の報告の列見出しを定義します。

rcapstat の列見出し
説明
id
上限が定義されたプロジェクトの ID。
プロジェクト
プロジェクト名。
nproc
プロジェクト内のプロセス数。
vm
プロジェクト内のプロセスが使用する仮想メモリーサイズの合計。マップされたファイルおよびデバイスもすべて含みます。単位は、K バイト (K)、M バイト (M)、または G バイト (G) です。
rss
プロジェクト内のプロセスが使用すると推定される常駐セットサイズ (RSS) の合計。単位は、K バイト (K)、M バイト (M)、または G バイト (G) です。共有されるページは考慮されません。
cap
プロジェクトに定義された RSS 上限。メモリー上限を指定する方法については、プロジェクトの物理メモリーの使用率を制限する属性または rcapd(1M) のマニュアルページを参照してください。
at
前回の rcapstat のサンプリング以降、 rcapd がページアウトしようとしたメモリーの合計。
avgat
前回の rcapstat のサンプリング以降に発生した各サンプリングサイクル中、rcapd がページアウトしようとしたメモリーの平均。rcapd がコレクション RSS をサンプリングする頻度は、rcapadm で設定できます。rcapd の動作間隔を参照してください。
pg
前回の rcapstat のサンプリング以降、 rcapd が正常にページアウトしたメモリーの合計。
avgpg
前回の rcapstat のサンプリング以降に発生した各サンプリングサイクル中、rcapd が正常にページアウトしたと推定されるメモリーの平均。rcapd がプロセス RSS をサンプリングする頻度は rcapadm で設定できます。rcapd の動作間隔を参照してください。