Oracle® Solaris 11.2 でのリソースの管理

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更新: 2014 年 7 月
 
 

スケジューラのパラメータを調整する方法

dispadmin コマンドを使用すると、システムの稼働中にプロセススケジューラパラメータを表示または変更できます。たとえば、dispadmin コマンドを使用して、FSS スケジューラのタイムクォンタム (time quantum) 値を調べ、調整できます。「タイムクォンタム」とは、スレッドがプロセッサ上で実行を開始してからそのプロセッサを放棄するまでの時間量のことです。

システムの稼働中に FSS スケジューラの現在のタイムクォンタムを表示するには、次のように入力します。

$ dispadmin -c FSS -g
#
# Fair Share Scheduler Configuration
#
RES=1000
#
# Time Quantum
#
QUANTUM=110

–g オプションを使用するときに、同時に –r オプションも指定すると、タイムクォンタム値の表示に使用する最小単位を指定できます。最小単位を指定しないと、タイムクォンタム値はデフォルトのミリ秒で表示されます。

$ dispadmin -c FSS -g -r 100
#
# Fair Share Scheduler Configuration
#
RES=100
#
# Time Quantum
#
QUANTUM=11

FSS スケジューリングクラスにスケジューリングパラメータを設定するには、dispadmin –s を使用します。file 内の値は、–g オプションで得られる出力と同じ形式で指定する必要があります。これらの値は、カーネル内の現在の値を上書きします。次を入力します。

$ dispadmin -c FSS -s file