Oracle® Solaris 11.2 でのリソースの管理

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更新: 2014 年 7 月
 
 

大規模で多様なユーザーが利用するシステムをサポートする場合

リソース管理機能は、特に、教育機関のように大規模で多様なユーザーが利用するシステムでその効果を発揮します。さまざまな作業負荷が混在している場合は、特定のプロジェクトに高い優先順位を与えるようにソフトウェアを構成できます。

たとえば、大きな証券会社のトレーダは、データベースのクエリーや計算を実行するために、一時的に高速なアクセスが必要になる場合があります。一方、ほかのユーザーの作業負荷は、一定しています。トレーダのプロジェクトに、作業量に応じてより高い処理能力を割り当てれば、トレーダは必要とする応答性を確保できます。

また、リソース管理機能は、シン (thin) クライアントシステムをサポートするのにも適しています。これらのプラットフォームは、フレームバッファーとスマートカードのような入力デバイスを持つステートレスなコンソールを備えています。実際の処理は共有サーバー上で行われるため、タイムシェアリング型の環境とみなすことができます。リソース管理機能を使ってサーバー上のユーザーを分離してください。こうすることで、過剰な負荷を引き起こしたユーザーがハードウェアリソースを占有し、システムを使用するほかのユーザーに重大な影響を与えることがなくなります。